最大40Wとしても120W対応のAndroidスマホあり

iPhone 15は「積層型バッテリー」採用で40W高速充電を実現か

Image:blackzheep/Shutterstock.com

今年9月に発表・発売が予想される「iPhone 15」シリーズの新要素につき、最も注目を集めている噂の1つが「積層型バッテリー」の採用だろう。サムスンがEV(電気自動車)用バッテリー技術をスマートフォン向けに投入したもので、電池材料を何層も積み重ねることで従来型よりエネルギー密度が10%高められると言われている

これによりバッテリー持続時間が延びるばかりか、最大40Wの高速充電が実現するかもしれないと有名リーカーが主張している。

リーカーのRGcloudS氏は、サムスンの次期フラッグシップ機「Galaxy S24 Ultra」に積層型バッテリーが搭載され、バッテリー容量や65Wもの高速充電が可能になるとツイート。その中で積層型はiPhone 15全モデルにも採用されると述べていた。

今回のツイートは、その件に関するフォロワーの質問に答えたものだ。それによれば、有線では40W、MagSafeワイヤレス充電では20Wになったと確認できたという。これら数値は、iPhone 14 Proモデルの有線約27W/無線15Wをいずれも上回っている。

もっとも、この新技術がiPhone 15シリーズに搭載されるかどうかはまだ分からず、「iPhone 16」に先送りされる可能性があるとのことだ。またRGcloudS氏は「新たなプロトコルおよびチップ」も加わっていると説明しているが、ワイヤレス充電の方はQi2対応を意味しているのかもしれない。

かたや有線充電に関しては、iPhone 15の充電端子がLightningからUSB-Cに変更された恩恵による可能性も高いものの、影響する要因はそれだけではない。高速充電はバッテリーを超高温にすることにもなりかねないが、それは十分な冷却スペースのあるEVにとっては解決しやすい。しかし、本体サイズが限られ、ポケットに入れることが前提のスマートフォンでは大問題である。

Galaxy S24 Ultraの積層型バッテリーには「冷却ジェル」が塗られると、RGcloudSは述べていた。それにより、65Wと安定性を両立させるという。逆にいえば、iPhone 15の充電速度が40Wに“制限”されるのは、特別な冷却システムやジェルなしに実現できる天井がそこまで、ということかもしれない。

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