急きょ仕様変更した前例はいくつかあり
iPhone 15 Proの音量は2ボタンのまま、サイレントスイッチはボタンに変更との噂
次期「iPhone 15」のうち、Proモデルの音量ボタンは物理式から感圧式ソリッドステートボタンとなり、上下2つから1つに統合されるとの噂が相次いだ。が、急きょ有名アナリストらが「製造上の問題」や「技術的な問題が未解決」のため、従来の物理ボタンに巻き戻されるとの見通しに転じていた。
そうした見解について有名リーカーも同意し、統一ボリュームボタンは採用されず上下の2ボタンに戻るとしつつ、サイレントスイッチは「ボタン」に変更されると主張している。
信頼性の高いアナリストMing-Chi Kuo氏は「従来の物理ボタンに戻される」と述べていたが、統一ボタンのままなのか、2つのボタンに入れ替えるかは明らかにしていなかった。
そんななか、Unknownz21氏の情報筋は、アップルが2ボタンに戻すことを選び、統一ボタン設計を2024年の「iPhone 16 Pro」モデルまで延期したと伝えてきたという。
しかしサイレントスイッチには変更があり、物理的なボタンに置き換えられるそうだ。アップル社内では、「リンガーボタン」または「アクションボタン」と呼ばれているとのこと。このボタンに関しては、Apple Watchのアクションボタンのようにカスタマイズできるとの噂もあった。
この一報は、まさに米MacRumorsがUnknownz21氏と協力して「iPhone 15 Proの音量ボタンやサイレントスイッチはこうなる」という予想レンダリング画像を公開した直後に飛び込んできた。このデザインは噂話の集大成であり、決定版となるはずだったが、iPhone 16 Proに先送りされるようだ。
アップルが量産直前までこぎ着けながら、不具合があるからと撤回することは稀ではある。が、前例がなかったわけではない。たとえばワイヤレス充電マットAirPowerは正式発表されながらも発売中止とされたし、iPhone 11シリーズも、他の機器を充電できる「双方向ワイヤレス充電」機能を内蔵しながら、ソフトウェア的に無効にしたとの噂話もあった。
フラグシップiPhoneは莫大な台数が出荷されるだけに、少しでも組み立てや部品の調達に不安材料があれば慎重にならざるを得ないのだろう。iPhone 15 Proの音量ボタンは旧来のままのようだが、それでもチタンフレームや高速な「A17 Bionic」チップ、ペリスコープ望遠レンズ(Pro Maxのみ)やLightning端子に代えてUSB-Cポート搭載が予想されており、期待の新機能には事欠かなさそうだ。
- Source: MacRumors