古いビデオも鮮明に

Microsoft Edgeに「ビデオ超解像」追加へ。YouTubeなどの低解像度動画をアップスケール

Image:Microsoft

Microsoftが、Edgeブラウザに低解像度な動画をアップスケールする「ビデオ超解像度(VSR)」を追加する計画だ。現在、EdgeのCanaryチャネルでテストが行われている。

NVIDIAのRTX 30/40シリーズでは、すでにChromeやEdgeで低解像度な動画を再生する際、最大4K解像度までアップスケールできる「RTX Video Super Resolution(RTX VSR)」という機能が提供されている。EdgeのVSRもこれと同様の機能だが、AMDのグラフィックカードでも利用できるなど対象が幅広い。なお利用できる条件は下記のようになっている。

・Nvidia RTX 20/30/40シリーズ、またはAMD RX5700-RX7800シリーズのGPU搭載
・動画の解像度は720p未満
・AC電源に接続されている
・映像の縦幅と横幅がそれぞれ192ピクセル以上
・動画が「PlayReady」や「Widevine」などのデジタル著作権管理テクノロジ(DSR)で保護されていないこと(保護されているとブラウザがフレームにアクセスできないため)

VSRは機械学習を使用し、グラフィックカードに依存しないアルゴリズムでブロック状の圧縮アーティファクトを除去するという。これにより、YouTubeやその他のビデオストリーミングプラットフォームで、帯域を犠牲にすること無く鮮明な動画を楽しめるとしている。

VSRはEdgeで自動的に有効となり、Edgeのアドレスバーに「HD」のアイコンが表示される。ただし、VSR使用中は負荷が高くなるため、このアイコンをクリックすることでアップスケールをオフにすることも可能だ。

いまのところ、Canaryチャネルの少数のユーザーが利用できるだけだが、今後数週間でより多くのユーザーに提供するとのことだ。また、将来的にはサポートするグラフィックカードを拡大するともしている。

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