この1年で2度目
マイクロソフト、要件未満のPCにうっかりWindows 11アップグレード提供
先週、Windows 10 PCをインストールした古いシステム上で、なぜかWindows 11へのアップグレードを促すプロンプトが表示される現象が発生した。このプロンプトは一度拒否してもさらに念押しのようにインストールを勧めてくるが「そこまで言うなら…」とばかりにインストールに臨むと、途中で要件未満のためアップグレードに失敗となり、乗り気になったユーザーの気分を害するという挙動を示してくれる。
Windowsのビルド解析などを行っているTwitterユーザーのPhantomOcean3氏は、マイクロソフトが提示するWIndows 11の最小ハードウェア要件を満たしていないPCで、Windows 11へのアップグレードが提供されたことをツイートした。またIT関連情報サイトのNeowinは、Windows 11の要件に遠くおよばない、デュアルコアCPU、60GBストレージ、2GB RAM、TPMモジュールもないWindows 10仮想マシンに、Windows 11 22H2のインストールが提案されたと報告している。しかしこれらの提案も、やはり途中で失敗に終わったとのことだ。
要件未達のPCにWindows 11へのアップグレードが推奨されたのは、これが初めてではない。2022年6月にも、Windows Insiderのベータテスター向けに同様の現象が発生していた。
ちなみに、要件を満たさないPCにWindows 11をインストールしたい場合は、Rufusと呼ばれるツールを使用するなど、いくつかの方法がある。ただし当然ながら動作保証などはなく、不具合が出る可能性もあるため、自力でトラブルを解決できる自信がない場合は無理にアップグレードせず、適切なタイミングで新しいPCに買い替える方が安心だ。なお、Windows 10の延長サポート期間(セキュリティ更新プログラムが無償提供される期間)は2025年10月14日までとなっている。
- Source: Microsoft PhantomOcean3(Twitter)
- via: Neowin The Verge