インターネット接続が遅い場合に便利

Steam、ローカルネットワーク内のゲーム転送に対応。PCからSteam Deckへコピー可能に

Image:Valve

PCゲームプラットフォーム「Steam」を運営するValveは2月18日、Steamのゲームがローカルネットワーク内で転送できるようになったと発表した。PCのSteamクライアント、およびSteam Deckで利用できるが、いまのところどちらもベータ版を利用する必要がある。

Steamでは、ゲームのインストールはサーバーからダウンロードして行う必要がある。ただ、この方法ではインターネット接続が遅い場合には時間がかかり、かつ帯域を圧迫する可能性もある。

これに対して、あらたに追加されたローカル転送機能では、PCにインストール済みのSteamゲームを、同じネットワークにあるPCやSteam Deckにコピーできるようになる。インターネット接続が遅くても、ローカルネットワークが高速であればインストールにかかる時間を短縮できるというものだ。

デフォルトでは転送元・転送先ともに同じSteamアカウンでログインしている必要があるが、設定により同じネットワーク内にある友人のSteamに転送することも可能だ。

なお、この機能はゲームのインストール元としてSteamのコンテンツサーバーではなく、ローカルネットワーク内にあるPCを利用できるというだけで、ゲームを際限なくコピーできるというものではない。つまり、友人のSteamに転送する場合でも、その友人がゲームを所有している必要がある。

また、転送されるのは元のゲームのコンテンツ部分のみで、ローカルセーブデータや構成ファイルなどは送信されない。基本的には、すでにPCにインストール済みのゲームをSteam Deckにもインストールするような場合に便利な機能だろう。あるいは、友人と集まって同じゲームをプレイしたい場合などにも使えそうだ。

関連キーワード: