グローバル製品発表イベント「Galaxy Unpacked 2023」にて発表

Galaxy、新フラグシップスマホ「S23シリーズ」。2億画素カメラ搭載「Ultra」など3機種

編集部:小野佳希

Galaxy S23シリーズ

サムスン電子は、5G対応スマートフォン「Galaxy」の新たなフラグシップモデル「Galaxy S23シリーズ」を海外発表。グローバルモデルはファントムブラック、クリーム、グリーン、ラベンダーの4色をラインナップし、2月17日以降に順次発売する。

最上位「S23 Ultra」は2億画素カメラを搭載

6.8インチ QHD+ エッジディスプレイの「Galaxy S23 Ultra」、6.6インチ FHD+ディスプレイの「Galaxy S23+」、6.1 インチ FHD+ディスプレイの「Galaxy S23」という3機種を展開。3モデルともDynamic AMOLED 2X ディスプレイを採用し、ゲームモード時の240Hzタッチサンプリングレート対応などを実現している。

また、ディスプレイは最大120Hzの可変リフレッシュレート対応。 S23 Ultraは1~120Hz、 S23+とS23は48~120Hzでの可変に対応している。

フロントカメラはS23 Ultraが4眼(超広角/広角/望遠 光学3倍/望遠 光学10倍)で、 S23+とS23は3眼(超広角/広角/望遠 光学3倍)。広角カメラの画素数がモデルによって異なり、S23 Ultraは約2億画素(F値1.7, 視野角85度)、S23+とS23は約5,000万画素(F値1.8,視野角85度)のものを搭載している。

また、S23 UltraがGalaxyシリーズで初めて搭載する約2億画素のカメラには、アダプティブピクセルセンサーを搭載。ピクセルビニングによって高解像撮影から高感度撮影まで最適な撮影オプションを提供すると説明している。

そのほかのカメラは画素数など共通で、超広角が約1,200万画素(F値2.2, 視野角120度)、光学3倍の望遠が約1,000万画素(F値2.4,視野角36度)。インカメラの画素数は約1,200万(F値2.2,視野角80度)。S23 Ultraのみが搭載する光学10倍の望遠カメラは約1,000万画素(F値4.9,視野角11度)。

Galaxy S23 Ultraはバッテリー容量が5,000mAhで、12GB/1TB(メモリ/ストレージ 以下同)、12GB/512GB、12GB/256GB、8GB/256GBの4モデルをラインナップ。S23シリーズではUltraのみがSペンに対応する。

S23+はバッテリー容量4,700mAhで8GB/512GBと8GB/256GBの2モデル展開。S23はバッテリー容量3,900mAhで、8GB/512GB、8GB/256GB、8GB/128GBの3モデル展開となる。

毎秒30フレームでの8K動画撮などにも対応

カメラ機能は新たなAIを搭載しており、「ナイトグラフィー機能」ではまるで映画のようなクオリティで夜間撮影ができるとアピール。あらゆる撮影環境に合わせて、写真や動画を自動最適化させる機能が新たに追加された。さらに画像信号処理(ISP)アルゴリズムも新たにし、暗い場所での撮影も画像のノイズが自動で軽減されるようになったという。

また フロントカメラは高速オートフォーカス機能に加え、 Galaxy史上初となる Super HDR が導入された。30fpsから60fpsへの高速化を実現し、より高解像度な写真と動画撮影が行えるようになったとしている。

毎秒30フレームでの8K動画撮影にも対応。完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」と組み合わせることで、360度オーディオ録音機能も利用できる。

光学式手ぶれ補正も従来のモデルより効果を2倍改善したと説明。そのほか、デジタル一眼レフと同様の高度な撮影ができるようになるというExpert RAWアプリが利用できることに加え、スマートウォッチ「Galaxy Watch5シリーズ」とペアリングし、Camera Controllerアプリの新しいズーム機能を使えば、ベゼルを回すだけでフレーミング調節が行える。

Qualcomm協力の「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」搭載

Qualcommとの協力の下、今までのGalaxyシリーズ中で最も強力だというCPU「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載。さらに、新しいCPUマイクロアーキテクチャにより、処理能力は前モデル比で約30%向上したという。また、NPUアーキテクチャも約49%最適化したことに加え、GPUも大幅改善して最適化を図り、前モデル比で約41%高速化された。

ゲーム機能では、光や影を現実世界と同様に表現するというリアルタイム・レイトレーシング技術にも対応。 光線の伝わり方を専用のハードウェアでシミュレーションすることにより、光の反射や影の表現がよりリアルに描写し、各シーンで臨場感溢れる体験を提供するという。

また、「ヴェイパーチャンバー冷却システム」を大型化。長時間のゲームでも端末が過熱しすぎないように配慮している。

そのほか、「目の保護モード」には、色調とコントラストレベルを調整し、夜間の画面使用による目の疲れを軽減する機能を新たに追加。さらに、日中の明るさとまぶしさを自動軽減する「ビジョンブースター」機能は、ON/OFFだけではなく、3段階の照明レベルで調整できるようになった。

3モデルともAndroidのバージョンは13で、ネットワーク関連では5G、LTE、Wi-Fi 6E、Wi-Fi Direct、Bluetooth v5.3に対応。IP68相当の防水性能も備えている。また、4世代のOSアップグレードと5年間のセキュリティアップデートも保証する。

関連キーワード: