ディスプレイ下のFace IDは2024年以降になる見通し
「iPhone 15」は全モデルがパンチホール2つか。英調査会社がレポート
アップルの次期フラッグシップ「iPhone 14」シリーズは、例年通りであれば9月か10月に発売される見通しだ。その数ヶ月前に、早くも来年の「iPhone 15」シリーズのディスプレイに関する噂が伝えられている。
この噂話の発信源はリーカーではなく、英国の調査会社Omdiaによるレポートだ。同社は折りたたみiPhoneが2023年に登場し、ペンに対応するというアグレッシブな予測をしていたこともある。
さてOmdiaのレポートには、iPhone 14とiPhone 15シリーズのディスプレイにつき、仕様の一部が詳細に記されている。それによればiPhone 15世代の画面は「パンチホール2つ」になるとのことだ。
このピル+パンチホール、すなわち「横長の穴と丸い穴」(それぞれ顔認証のFace IDと自撮りカメラの視界を確保するための穴)は、iPhone 14のうちProモデルでの採用がほぼ確実視されているものだ。つまりOmdiaはiPhone 15シリーズすべてが、このデザインを引き継ぐと予想しているわけだ。
また、報告書がディスプレイの大きさに言及しているのも興味深い。iPhone 14 ProとPro Maxのどちらも通常価格モデルより広くなることは、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏 も予想していることだ。Proモデルが縦長になるのは部品のリーク写真からも窺われ、おそらく「ピル+パンチホール」に対応するためと推測されていた。
ほか、Omdiaはディスプレイ下Face ID(視野を確保するための穴を開けず、完全にディスプレイ下に埋め込む)の実現は2024年以降になると考えているようだ。こちらは、有名アナリストMing-Chi Ku氏も同じ見通しである 。
フラッグシップiPhoneに使われるディスプレイ技術は、サムスンのGalaxyシリーズより1年ほど遅れる傾向がある(可変リフレッシュレートなど)。サムスンは、アップルに有機ELパネルを供給しているが、スマートフォン市場ではライバルでもあるため、戦略的に時差を作っているのかもしれない。
- Source: PhoneArena Omdia