物理的には流用できるとのこと
第2世代AirPods Proのイヤーピース、初代と互換性なし。アップルが理由を説明
今月初めに発表されたAirPods Pro(第2世代)が、本日9月23日に発売となった。そのイヤーピースは第2世代のみ互換性があると表記されており、つまり初代とは互換性がないことが明らかにされている。
ではなぜ、第2世代用のイヤーピースは、初代AirPods Proのそれと互換性がないのか。アップルが公式サポート文書を公開し、その理由を説明している。
北米向けの「ぴったりサイズの AirPods Pro イヤーチップを選び、イヤーチップ装着状態テストをする」文書(日本向けは未更新)では、AirPods Pro(第1世代)のイヤーピースは、AirPods Pro(第2世代)のイヤーピースより「明らかにメッシュの密度が高い」と述べられている。それ以上の詳細は書かれていないが、メッシュの密度が音響に違いをもたらすのかもしれない。
さらに「イヤーチップは、最高品質のオーディオ体験を提供するために、そのAirPods Pro世代専用に設計されています」とも前置きされている。
同じ系統の製品であれ、世代が異なれば付属品の互換性がなくなるのは当然とも思える。しかし、たとえば同社のiPhone 13 Pro向け純正ケースがiPhone 14 Proに流用できないことを、アップルは特にサポート文書に書いているわけではない。なぜAirPods Proシリーズについては「イヤーチップがその世代専用に設計」と但し書きをして、断定的に「使えない」と書かないかは気になるところだ。
米MacRumorsによれば、第2世代のイヤーピースはメッシュ密度の違いはあるものの、初代AirPods Proにフィットし、物理的な互換性は保たれているという。そのためアップルも、表現を控えめにしたとも推測できる。
第2世代のイヤーピースには新たなサイズのXSが用意されているが、初代のイヤーピースはこれまで通りS、M、Lのみだ。
AirPods Pro(第2世代)は新たな「H2」チップを搭載し、省電力化(バッテリー持続時間の改善)を実現しているほか、強化されたノイズキャンセリング機能により、前世代と比べて「最大2倍」の雑音を消せると謳っている。
そのほか、充電ケースにはU1チップおよびスピーカーが搭載されて探しやすくなり、Apple Watchの充電器でも充電可能になっている。今週末は、メディアやユーザーのレビューが大量に公開されることになりそうだ。