ダウンサンプリングや低フレームレートなど

新生PS Plus、クラシックゲームの解像度やフレームレートが良くないとの報告

Image:SIE

リニューアル版PlayStation Plus(PS Plus)が5月下旬から一部の諸国でサービス開始され(日本では6月1日から)最も高価なプレミアムプランの売りである「過去のPlayStationシリーズ用ゲームが遊べる」ことを実際に体験したレポートが届けられていた

プレミアムプランでは初代PSタイトルのほか、PS2、PS3、PSPのクラシックゲームもプレイできる。それらは実際にどのような体験になるか、さらに詳細な報告が伝えられている。

YouTubeチャンネルのElAnalistaDeBitsは、PS4やPS5上でクラシックゲームの動作を検証しているが、数十年前のゲームがどれも滑らかに動く…とは行かないようだ。解像度は限られ、機能は一貫性がなく、PS5のパワーを持ってしても処理落ちするなど、理想とはほど遠いことが説明されている。

まず初代PSのゲームはもともと解像度1440pで動作しているが、PS4ではその解像度をサポートしておらず、1080pに落とされているとのことだ。

その一方、PS2のゲームは720pで動作しているという。下記の動画ではPS3版の「ジャック×ダクスター」とPS4/PS5で動作するPS Plus版が比較されているが、実際にはPS3版の方がかなり見栄えが良いようだ。

PS Plusの解像度は優れているとはいえない。では動作は完璧なのかといえば、そうではない。『ジャック×ダクスター』はフレームレートが(本来なら60fpsのはずが)40fps半ばまで低下し、『トイ・ストーリー』は30fps台前半まで低下している。ソニーが原作の処理落ちまでエミュレートしようとしているのか、それとも現代のハードに合わせて最適化されていないだけなのかは不明である。

また途中セーブや巻き戻しといった魅力的な機能が追加されたゲームもあるが、これらは初代PSとPSPにしか対応していない。またPS3のゲームはクラウドストリーミングで配信されるだけ(単なる過去作の再現)で、新機能やパフォーマンスの向上は望むべくもない。

ソニーのPS Plusクラシックに対する姿勢は、概して「非常に散漫」と評されている。某ハイテク大手のように「ユーザーを待たせないよう時期尚早であっても投入し、徐々に完成度を上げていく」方針かもしれないが、だとすれば早急な改善が望まれそうだ。

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