イーロン・マスク氏も参戦。「一般人も自分のRAMを持つ権利がある」と批判

「個人PCに大量のRAMは問題」発言で炎上のアルトマン氏が「Ram Altman」に改名、すぐ戻す。発言が切り取られ誤解されたとの心境述べる

多根清史

Image:Juampi(X)

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、ポッドキャスト番組内でのPCのメモリーに関する発言が世の中の反発を招いたのち、一時的にXの表示名を「Ram Altman」に変更。さらに「人々が自分のコンピューターに好きなだけメモリーを搭載できるようになってほしいと思っている」との考えを表明した。

ことの発端は、アルトマン氏がポッドキャスト番組「Cheeky Pint」に出演した際の発言だった。同氏はAIモデルのローカル推論について「世界的に供給が限られているDRAMを各人のコンピューターに搭載して、全体の時間のわずか5%しか活用しないのは非常に好ましくない」と述べた。さらに「これほど供給が逼迫している状況では、クラウド上で最大限の利用効率を実現すべきだ」との考えを示した。

番組を見れば、アルトマン氏は必ずしも個人の「PCにメモリーは不要」と主張しているわけではなく、世界的に供給が不足している状況下での資源配分と稼働率の問題を指摘したに過ぎないことがわかる。

だがこの発言を部分的に見聞きしたPCユーザーやゲーマーらはSNSで反発した。かのイーロン・マスク氏も「一般の人々にも自分のRAMを持つ権利がある!」との趣旨の投稿を行い、批判に加わった。

こうした騒ぎのなかアルトマン氏は、Xでフォロワーの1人に「名前をram altmanに変えたらどう?」と言われ、「そうだね」と返答。実際にユーザー名を「Sam Altman」から「Ram Altman」に変えた。

しかし続く投稿では、問題の発言について「あれはただ…実は世界中に大量のメモリーがあり、人々が自分のコンピューターに好きなだけメモリーを搭載できるようにしてほしいと思っているけれど、この発言が文脈から外れて切り取られてしまったのは本当に腹立たしい。私は以前からメモリーの生産拡大を訴え続けてきたのに」とその心境を吐露している。

アルトマン氏がXのユーザー名を変更していたのはわずかな時間だったようで、記事執筆時点ではいつものSam Altmanに戻っている。もっとも、Ram Altmanに変更していた当時の様子は、複数のメディアやユーザーがスクリーンショットとして保存していたようだ。

関連キーワード: