ハードウェアは2年前にほぼ完成も、野心的なAIソフトウェア開発が遅延の原因か
アップル、次のスマートホーム製品は「ルクソーJr.風」の「ネコに注意もするロボット」?価格は約1000ドルを想定か

アップルは先月、スマートホームハブ製品「HomeView」を発表し、今月13日に米国など一部の国で発売予定だ(日本の発売は現時点で発表されていない)。
これに続く製品として同社が開発を進めている、「HomeView Ultra」と便宜上呼ばれている未発表製品について、テクノロジー業界に詳しい米ニュースメディアThe Informationのアーロン・ティリー記者が報じている。
ティリー氏はこの新たなスマートホーム製品をロボット開発プロジェクトの一環と位置付けている。同氏は「アップルの新CEOであるジョン・ターナス氏は、同社がロボット開発に本格的に取り組むことを望んでいる」と述べている。
このHomeView Ultraは「アームの上で回転する9インチ画面を備え、ピクサーのランプに似ている」という。可動式アームやピクサーのランプに似た外観は、Bloombergのマーク・ガーマン記者も以前から伝えていたことだ。ちなみにピクサー映画の冒頭に登場するランプのキャラクターの名前は「ルクソーJr.(Luxo Jr.)」と呼ばれている。
今回の報道によると、アップルは2019年にコードネーム「J595」としてこのロボットの開発を開始した。当時の構想は控えめなもので、主にビデオ通話時にユーザーを追従するデバイスとして想定されていた。しかし、アップルの幹部たちがAI機能の追加を望むようになると、このロボットに対する構想は大きく膨らんだという。
ティリー氏は「現在の設計では、このロボットはカメラとセンサーを使って周囲の状況を把握し、自律的に動作することが想定されている。これにより、誰かが部屋に入ってきたときに照明を点けたり、あるいは猫にテーブルから降りるよう促したりすることさえ可能になるだろう。また、周囲の物体に誤ってぶつからないよう、十分な知能を備えることを目指している」と伝えている。
また、この製品のハードウェアの大部分は「約2年前から完成している」とティリー氏はレポートで述べている。しかし、ソフトウェア開発の遅れが製品の出荷を妨げており、その理由には、当初の構想よりも野心的なAI機能が予定されていることを挙げている。
価格は「約1000ドル(約15万7000円)」になる見通しだが、部品の市場価格によっては、さらに高くなる可能性があるとも伝えられている。
発売時期について、ティリー氏は「アップルは来年、このロボットを発売することを望んでいる。ただし、発売が2028年に延期される可能性もある」と述べている。2027年の発売を目指している点は、ガーマン氏が伝えた情報とも符合している。
- Source: The Information
- via: 9to5Mac
