コネクターを壊してでも逃げる必要があるとき用

テスラ、充電中に緊急離脱する「Emergency Drive Away」機能を発表。過去の銃撃事件受け

Munenori Taniguchi

Image:Tesla

テスラは、充電ステーションでの充電中に緊急事態が発生したとき、速やかにその場から脱出可能にする新機能を同社のEVに導入した。

「Emergency Drive Away」と名付けられたその機能は、スーパーチャージャーの充電コネクターを挿入した状態のままでも、EVをドライブモードに切り替えて緊急発進させることを可能にする。

そんなことをすれば、EVに挿入されたままの充電コネクターが引っ張られ、場合によってはコネクターを破損したり、ケーブルを引きちぎってしまうことになりかねない。

Image:Sheila Fitzgerald / Shutterstock.com

ではなぜこんな機能をわざわざ導入したのか。テスラはその理由を述べていないが、おそらくは、8月にアイダホ州で発生したテスラ充電ステーションでの銃撃事件を受けてのことと考えられる。

アイダホ州ツインフォールズのハンバーガー店に隣接するSuper Chargerステーションで発生したこの事件では、犯人が充電していた2台のテスラ車に乗っていた3人に向けて発砲し、3人が死亡、7人が負傷した。テスラのSuper Chargerステーションでは2023年にも、充電をめぐる口論によってテスラ車の運転手が銃撃され死亡する事件が起こっている。

今回テスラが発表した機能は、米国内でのみ有効になるという。また、Model SまたはModel Xは2021年以降のモデルが対応する。

なお、今回発表された「Emergency Drive Away」を使用した場合、必ず充電ポートの点検をする必要が生じる。またSuper Charger側で損傷が発生した場合、その修理費用として最大2万5000ドル(約394万円)がドライバーに課せられる可能性があるとテスラは説明している。軽い気持ちで試してみようなどとは思わないほうが良さそうだ。

ちなみに、テスラがXで公開した動画では、緊急発進したテスラから外れた充電ケーブルの先から液体が噴出しているように見えるが。当然ながらこれは燃料ではなく、充電中の発熱を抑えるための冷却用不凍液とのことだ。

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