野生動物への影響は報告されていません

米データセンター、軽油約2.2万リットルを小川に漏らす事故。事業者は徹底調査と再発防止を約束

Munenori Taniguchi

Image:Equinix

9月11日、米ニュージャージー州セコーカスにある、エクイニクス所有のデータセンターから約5500ガロン(約2.2万リットル)ものディーゼル燃料が流れ出す事故が発生した。

エクイニクスはデータセンターのリースや相互接続サービスを展開する企業。今回燃料流出事故を起こしたデータセンターは2001年からこの場所で操業している。なお、セコーカスには複数のエクイニクスのデータセンターがあり、主に近隣のニューヨーク市の事業者にそのリソースを提供している。

今回の事故では、データセンター内の貯蔵タンクから漏れたディーゼル燃料(軽油)が近くにあるハッケンサック川の支流に流出した。ただ現地観光保護局(DEP)によると、すでに流出の拡散は封じ込められ、業者による支流からの油の除去作業も開始しているとのこと。また同局は、この流出による野生動物への影響は報告されていないとした。

近年の旺盛なAI需要により、世界中でAIデータセンターの建設が勢いを増している。しかし建設を計画する地域や、すでに操業を開始している施設の周辺地域では、電力不足や水の大量消費、騒音、大気汚染などに対する懸念や苦情の声が高まっている。

ニュージャージー州でのデータセンター禁止を提唱するZ世代主導の気候変動対策団体Climate Revolution Action Network (CRAN)は、今回の事故に対し「これ以上地域社会に被害が及ぶ前に、州全体でデータセンターの設置を禁止する必要がある」と声明で抗議した。

さらにCRANは、ニュージャージー州内各地でデータセンターの新規建設が相次いでいることに触れ「データセンター業界が何の規制もなく運営を許されると、このような事態が起こることになる」と、今後も同様の問題が発生する可能性も指摘。地域的な禁止措置だけでは影響に対処するには不十分だと主張している。

ニュージャージー州ではないが、米国では数週間前にも、オクラホマ州のデータセンターで大量の冷却水漏れ事故があったばかりだ。

エクイニクス社は、漏洩が起こった根本的な原因を究明し、再発防止策を講じるため、徹底的な調査を実施中だと述べた。さらに「徹底的な修復を確実にするため、関係機関、地方自治体、地域社会の利害関係者と緊密に連携している」とし、「迅速かつ透明性をもって責任ある解決に引き続き取り組む」と付け加えた。

ちなみに、ニュージャージー州の自治体では、ジャージーシティとベイヨン、そしてハウエルがデータセンターの設置を禁止する条例をすでに可決している。

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