ティム・クックCEO肝いりのVision Proは苦戦続き
アップルはAI・新デバイスへ軸足か。Siri・Vision Pro開発部門で計200人超を削減へ

アップルはVRヘッドセット「Vision Pro」チームと、SiriおよびAIのデバイス統合を担う「Intelligent Systems Experience(ISE)」チームについて、合計200人超の人員削減を進めていると米Bloombergが報じている。
その内訳はVision Proチームが約100人、Siri・ISEチームで約100人とのことだ。
2024年の発売以来、Vision Proは売上が伸びず、2026年5月時点での販売台数は約60万台とみられている。そうした不振を背景として、数か月前には開発チーム解体の噂が伝えられていた。
Bloombergの情報筋によると、Vision Proチーム人員削減の一環として、ヘッドセット向けゲーム開発部門をほぼ閉鎖し、没入型ビデオコンテンツ制作ユニットの規模も縮小するという。アップルはVision Pro向けに大自然の白亜紀をインタラクティブ体験できる『恐竜たちとの遭遇』を、『マンダロリアン・アンド・グローグー』監督などで知られるジョン・ファブロー氏をエグゼクティブプロデューサーに迎えて制作したこともあった。
アップルはBloombergに対して、人員削減を認め「ユーザーに最高の体験を提供するため、ビジネスを進化させる」と述べた。さらに「この変更の一環として新たな役職を創設する一方、既存の限られた数の役職にも影響が及ぶ」と付け加えている。
今年6月、アップル関連の著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、同社がVision Pro後継機の開発を中止するかたわら、スマートグラス製品プロジェクトを2つ進めていると報告していた。
一方Bloombergは、アップルはすでに従業員に対し、Vision ProとそのオペレーティングシステムであるvisionOSを今後も存続すると伝えているものの、当面は没入型ビデオや高度なゲームをサポートしないスマートグラス製品の発売に注力しているとした。なお、同社は2028年後半をターゲットとした別のVision Proモデルも検討しているとのことだ。
ヘッドセット技術そのものは消費電力が大きすぎるため、スマートグラスに転用できないとの指摘もあるが、そのことも含めアップル社内で開発最適化のための人材の再配置が進みそうだ。
- Source: Bloomberg
- via: TechCrunch
