FSDを使用していても、アクセルを踏めば加速します

テスラの住宅突っ込み事故、ドライバーのアクセル踏み込みが確認される

Munenori Taniguchi

Image:CBS News/X

米国家運輸安全委員会(NTSB)は、先月テキサス州で発生したFSDを使用していたと主張するテスラModel 3が、住宅街を暴走したあげく住宅に突っ込み、高齢女性を死亡させた事件に対する調査の結果、事故発生時にドライバーがアクセルペダルを100%踏み込んでいたことがわかったと発表した。

テスラのFSDは、(設定にもよるものの)通常は制限速度で道路を走行するようになっている。そのため、住宅街ではほとんど非常識な速度で走行することはない。

そのため事故発生時にテスラを運転していたマイケル・バトラー容疑者がFSDを使用していたと主張したことに関して、テスラはそのようなことはあり得ないと反論した。もしFSDを使用中にもかかわらず、住宅の壁を突き破って中に飛び込んでしまうような速度で走行していたのなら、それはドライバーが自らアクセルを踏み込んでFSDをオーバーライドしていた可能性があると述べていた。

NTSBの最新の報告によると、事故時のテスラのテレメータ記録は時速113kmを示していたのが判明したとのことだ。その様子は現場付近の監視カメラにも写っており、NTSBの調べでは、バトラー容疑者は事故発生前に制限速度30mph(約48km/h)のところを交差点を加速するようにして通過し、道路から逸脱して住宅に衝突した。

また、バトラー容疑者は事故後、当局に対し、テスラの運転支援システムを使用していたことに加え「意識を失っていた」と供述したとされる。

警察がバトラー容疑者から押収したスマートフォンには、事故発生の前に「テスラFSDは2026年まで十分に積極的ではない」「テスラは十分に積極的ではない」「テスラFSDは臆病すぎる」といった語句を用いてウェブ検索を行っていた履歴が残されていた。

今回のNTSBの報告でも、バトラー容疑者がなぜアクセルを全開にしたのか、は明らかにされていない。供述で「気を失っていた」と述べたことから、容疑者に関して何らかの健康問題が絡んでいる可能性も考えられる。ただ、一方でスマートフォンのウェブ検索履歴からはバトラー容疑者がFSDの走行に不満を抱いていた可能性も考えられ、何らかの理由で自らアクセルを踏み込み、急発進していた可能性もまったく考えられないわけではない。

おそらく、その辺は今後明らかにされていくはずだ。

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