やっぱり高すぎ…

Snap株が2日連続下落。満を持して発表のARグラス「Specs」の価格が問題か

Munenori Taniguchi

Image:Snap

今週火曜日、Snapは10年以上の開発期間と7000件以上の特許出願を経て、意欲的なARスマートグラス「Specs」を発表した。ところがその後、同社の株価は2日連続で下落する憂き目に遭っている。

Specsは、クアルコムのSnapdragonプロセッサーを2基搭載し、単体で動作するデバイスとして設計されている。高い性能を持つが、価格も2195ドルと非常に高いものとなっている。

もし、高い高いと言われてもいまいちピンと来ない場合は、現在スマートグラス製品のなかで最も注目されている「Meta Ray-Ban Display」スマートグラスが799ドルだと言えば、その高額さがわかるだろう(ただしMeta Ray-Ban DisplayはARではなくAI機能に特化している)。

ただ、SpecsはMeta Ray-ban Displeyのような片側のみのディスプレイではなく、左右両方のレンズにディスプレイ表示機能を持つ。さらに単体で動作するため、外部ユニットを接続する必要もない。そのため、製品の性能を考えれば言われるほど高価というわけでもないのだ。

SnapのCEOであるエヴァン・シュピーゲル氏は、火曜日にCNBCのインタビューでSpecsの価格について質問されると「Specsを考える上で最も重要なのはコンピューターとして捉えることであり、そのため他のハイエンドコンピューターやハイエンドノートパソコンと同等の価格設定になっている」と答えた。

しかし、Snapの主要ユーザー層になると思われる10代の若者は、通常はハイエンドPCを購入できるほどの小遣いを持っていない。Snapの株価はSpecsの発表翌日と翌々日あわせて約17%下落し、同社にとって3か月ぶりの安値をつけた。

Image:Snap

ダウ・ジョーンズのアナリストは、Specsに対する株主の評価が芳しくない理由として、ハードウェアそのものは市場に出回っている製品に比べて洗練されているように見えるが、質量が2倍、価格は3倍高く、バッテリーの持続時間も短いところを挙げている。

また、ローゼンブラット証券のアナリストは、SnapがARスマートグラスを人々が使うコンピューティングデバイスにおける「次の大きな波」と捉えていることに対して「合理的な懐疑論」も存在するとして、Specsに対する意見も分かれるとした。ただ、同社はSpecsがビジネスとしての期待値は低い一方で、特許面の価値は大いにあるとの見解を示した。

シュピーゲル氏は、Specsのスマートグラス市場における立ち位置は、Meta Ray-Banのようなライトな製品と、Apple Vision Proのようなヘッドセット製品の中間に位置すると説明し、そこにニーズはあるもののライバルはいないため、Specsが独占的な地位を占めると述べた。

さらに「非常に装着しやすいだけでなく、没入型コンピューティングにおいても非常に優れた性能を発揮する」と自身満々に語っている。ただし、人々がそれに2195ドル(約32万円)の価値を見いだせるかどうかはまだわからない。

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