ただし、価格は約32万円

Snap、新ARスマートグラス「Specs」を発表。視界にナビゲーションや作業インストラクションを表示

Munenori Taniguchi

Image:Snap

Snapは、新型ARスマートグラス「Specs」を発表した。今秋、米国、英国、フランスで出荷を開始する予定だという。

Snapは10年以上前からSpecsのための技術開発に取り組み、7000を超える特許出願を経て今回の発表に至ったと述べている。クアルコムのSnapdragonプロセッサーをコンピュータービジョン用と「Lens」と称するAR体験の実行用にそれぞれ1基ずつ搭載しており、メガネのレンズに透過的に映像を表示するLCOS(Liquid crystal on silicon)技術を用いている。

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このディスプレイは視野角51度で、Snapいわく「作業時には24インチのデスクトップモニターのような、映画鑑賞時には約3メートル離れた場所に設置された115インチのホームシアタースクリーンのような、大きくて鮮やかなディスプレイが実現」するとのこと。

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同社は、よりシームレスな視界を実現するために、導波管技術を「再設計」したという。この導波管は、髪の毛ほどの大きさに1万以上も収まる微細さを誇るナノ構造を採用している。またレンズは、ボーイング787ドリームライナーの窓にも使用されている技術の採用により、10秒ほどでサングラスのように着色することが可能だ。

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バッテリー駆動時間は単体では最大4時間で、充電器を兼ねるメガネケースと共に持ち歩くことで、コンセントがなくても4回の充電が可能。合計で20時間まではコンセントがなくても使うことができる。

ソフトウェアはSnap独自のSnap OSで動作する。アプリケーションには、一般的なウェブブラウザーがある一方で、AIを活用して目の前にあるものに関する情報や扱い方を提供する「空間ヒント」機能もある。Snapによると、旅行者が外国の道路標識やメニューを翻訳するのに役立つ「旅行モード」も用意されているという。

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AIはコンテキストを理解することができ、目の前にあるものをじっと見て質問をすると、それに関する情報をAIが調べて教えてくれる。

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Specsが採用しているスイス製のT90フレームは、ナローフィット(47mm)とワイドフィット(52mm)の2サイズ展開となっている。重さは47mmモデルは132g、52mmモデルは136gで、たいしたことはないように思えるが、Meta Ray-Banに比べると重い。

また、この製品のレビューのなかには、試用中に熱くなることがあったという評価もあるが、メーカーは、ハードウェアの物理的な構成が一般発売前に変更される予定だと述べた。

プライバシー面に関しては、Snapは機密度の高い情報にアクセスする際にユーザーに許可を求めるようになっているほか、フレームに内蔵するカメラを使って何かを撮影する場合は、フレーム上の眉間の上になる部分にその旨を示すランプが点滅して、目の前の相手に撮影中であることを示す。セキュリティ上の問題を極力取り込まないようにするため、Specsはデバイス上での処理を優先し、保存、同期、共有、削除するデータをユーザーが制御できるようになっている。

今回の発表に併せて、Snapは開発者に対して、Claude Code、Codex、Cursorでエージェント型開発ができるツールの開発者プレビュー版の提供を開始している。また、開発者が独自のコードやライブラリをLens Studioに取り込むためのツールも用意している。

購入希望者にとって最も気になるのは価格だが、残念ながら2195ドル(約32万円)となっており、お安くはない。また予約には200ドルの予約金(返金可能)が必要になる。

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