超高額だが薄く軽く、長持ちする製品になる可能性

MacBook Ultraが9月発表の可能性浮上、OLED採用で大幅刷新か

多根清史

Image:4kclips/Shutterstock.com

アップルが大規模刷新を予定しているという新型MacBook Pro、通称「MacBook Ultra」につき、発売時期や搭載OLED(有機EL)ディスプレイなどの最新情報が伝えられている。

調査会社Omdiaは、ノートPC向けOLED採用拡大のトレンドを取り上げた新レポートを公開した。その市場分析の一環として、次期MacBook Ultraにも言及している形である。

そのなかでも注目すべきは、発売時期に関する内容だ。同レポートは、Samsungが7月から2種類のサイズのMacBook Ultra向けOLEDパネルを供給すると述べた上で「これらのデバイスは2026年第3四半期に発売される見込み」としている。

一般的な第3四半期とは7〜9月を意味している。アップルは通常7月や8月に大型新製品を投入しないため、9月に発表される可能性が高いと示していることになる。

これまでMacBook Ultraは早くても10月または11月、あるいは2027年初頭の登場になると予想されていた。もし第3四半期発売が実現するなら、新型MacはiPhone発表イベントで披露される可能性が高い。

ほか、同レポートはMacBook Ultraが14.3インチと16.3インチのサイズになると伝えている。現行のMacBook Proは14.2インチおよび16.2インチのため、0.1インチ差は丸め誤差か、実際にわずかに大型化するのかもしれない。

最後にOmdiaは、MacBook UltraはハイブリッドOLEDを採用し、酸化物TFTベースかつRGBタンデムOLED構成になると説明している。この組み合わせは、従来方式の単層RGB OLEDよりも消費電力を抑える狙いがあるという。

ここでいう酸化物TFTとは、画素駆動用バックプレーン技術である。各画素にどの色を出すか、どのぐらいの明るさを出すかを電気信号で送る役割を担う。高い電子移動速度で高いスイッチング速度を実現しつつ、リーク電力が非常に小さいため省電力にも優れている。

そしてRGBタンデムOLEDとは、iPad Proに採用されたタンデムOLEDの進化形にあたる。タンデムOLEDは発光層を2つ積み重ねた構造だが、RGBタンデムは4段にしており、これにより色純度が大幅に改善し、同じ明るさをより少ない電力で実現、有機ELの劣化を抑制して寿命を延長するほか、薄型・軽量化しやすいメリットもある。

MacBook Ultraの「ハイブリッドOLED」とは、これら2つの技術を組み合わせたものであり、より見やすい画面や本体を薄型化しながらも現行MacBook Proと同等のバッテリー駆動時間を提供する可能性がある。

現在、廉価モデルMacBook Neoはアップルの想定以上の大ヒットになっていると見られる。そこにMacBook Ultraを投入することで、アップルはノートPC市場でローエンドからハイエンドまでシェアを急拡大する狙いがあるのかもしれない。

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