Proを超えた“Ultra”なお値段になりそう

タッチ対応OLED MacBook Pro、実現へ前進? サムスンが来月にもパネル量産開始か

多根清史

Image:AZFAR ARTS/Shutterstock.com

次期MacBook Proの一部モデルには、タッチ対応のOLED(有機EL)ディスプレイが採用されると噂されている。が、先月のBloomberg報道では、発売が2027年初頭までずれ込む可能性が示唆されていた。

そんななか、Samsung Displayは、新型MacBook Pro向けとなる第8.6世代OLEDパネルの量産および出荷を「来月にも」開始する予定だと伝えられている。

韓国メディアThe Elecによると、これらのパネルは14インチおよび16インチモデル向けに使われる予定であり、2026年内の供給量は約200万台と推定されている。歩留まり率は90%以上、一部工程では約95%に達しており、ディスプレイ業界で「ゴールデン・イールド」と呼ばれる安定量産レベルに到達しているとみられている。

大幅刷新版MacBook Proは、タッチ対応OLEDパネルに加え、Webカメラ周辺にDynamic Islandを採用し、さらに軽量・薄型化されたデザインになると予想されている。加えて、数年前から噂されている「セルラーモデム搭載MacBook」が実現する可能性もある。

現行のMacBook Proは、依然としてIPS液晶ディスプレイを採用している。ただし、ミニLEDバックライトによって、従来世代よりもコントラストやピーク輝度、HDR表示性能、局所調光の細かさなどで優位性を持っている。これがOLEDへ移行すれば、iPhoneやiPad Proのような深みのある黒表現や、優れた省電力性能が加わることになるだろう。

本製品の発売時期について、BloombergのMark Gurman記者は「2026年後半〜2027年初頭」という見通しを維持しつつ、「やや遅れる」「タイムライン後半に登場する」可能性を示唆している。その理由として挙げられているのが、メモリ(RAM/SSD)不足の影響である。

今回の報道が正しければ、少なくともOLED供給についての不安は薄れつつあることになる。とはいえ、ノートPCサイズの大型OLEDパネルを、アップルの厳格な品質基準に合わせて製造することは、iPhoneやiPad向け画面を製造するより格段に難しい。本格量産に入った後も高い歩留まり率を維持できるのか、今後の続報に注目したいところだ。

また、The Elecの記事では、MacBook Pro向けOLEDパネルについて「2スタック・タンデム構造、ガラス基板と薄膜封止を組み合わせたハイブリッド構造、さらに酸化物TFTバックプレーンを特徴としている」と説明されている。

大まかに言えば、これらは現行iPad Pro搭載ディスプレイでも採用されている技術である。が、同時に大幅なコスト増加要因にもなっている。OLED版MacBook Proについても、相当なプレミアム価格を覚悟した方が良さそうだ。

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