ベイパーチャンバー搭載説が再浮上

折りたたみiPhoneの実機画像が流出? 2026年秋発売は死守か

多根清史

Image:Ice Universe

アップルが開発中と噂の折りたたみiPhone、通称「iPhone Ultra」は、2026年秋にiPhone 18 Proモデルと同時に登場すると見られている。そのリーク情報が先週末から相次いで届けられている。

折りたたみiPhoneの実機イメージ

最も目を引く動きは、中国Weiboで著名リーカーのIce Universe氏が、iPhone Ultra試作機と見られる写真を投稿したことだ。背面はホワイトカラーでデュアルカメラを搭載し、カバー(外側)ディスプレイはほぼ全画面デザインに見える。しかし、カバー画面には保護フィルムが巻かれているため、ベゼルの大きさを正確に判断することは難しい。

Ice Universe氏が実物を入手していた場合、通常であれば複数の角度から撮影した写真を公開するケースが多い。そのため、今回の画像は動作する実機や試作機ではなく、ダミーモデルに過ぎない可能性があるとの指摘もある。

とはいえ、ここで確認できる特徴は過去のリーク情報と一致しており、別の著名リーカーであるSonny Dickson氏が公開したレンダリング画像とも符合している。

ベイパーチャンバー冷却の噂ふたたび

別のWeiboリーカーである定焦数码(Fixed Focus Digital)氏は、iPhone Ultraにベイパーチャンバー冷却システムが搭載されると主張している。

アップルはすでにiPhone 17 Proシリーズでベイパーチャンバーを初採用している。このシステムは、薄い金属プレート内部を真空に近い状態にしたうえで、ごく少量の液体(脱イオン水など)を封入する仕組みだ。

SoCやGPUなど発熱源に近い部分の液体が熱を吸収して蒸発する際に大量の熱を奪い、その蒸気がチャンバー内のより冷たい領域へ移動して再び液体へ戻る。そこで放出された熱は、筐体やヒートシンクを通じて外部へ拡散される。

同社は、このシステムにより「従来のグラファイト冷却と比べ、高負荷なタスクでの持続性能が40%向上した」と説明していた。

折りたたみiPhoneは超薄型であるうえ、フレームにはチタンが採用されると見られている。その内部にベイパーチャンバーを収める技術的ハードルは高いはずだ。しかし、Fixed Focus Digital氏は「冷却性能はかなり優れている」と表現している。

ベイパーチャンバー搭載の噂自体は以前から存在していたが、アップルが量産直前に設計を変更することは珍しくない。この時期に改めて同じ情報が伝えられたことは、この部分については順調に開発が進んでいる可能性を示しているようだ。

量産立ち上げは難航も発売時期は維持

さらにFixed Focus Digital氏によると、プレアセンブリ工程(最終組立前にユニットやモジュールを部分的に組み立てる工程)が大きなプレッシャーにさらされており、初期量産の立ち上げも難航しているという。

同氏は以前、表面実装技術(SMT)に関連する歩留まり問題が大きな障害になっていると指摘していた。

それでも現時点では、9月発売というスケジュールは維持されており、当初の秋リリース計画通りに進んでいるとの趣旨が述べられている。

BloombergのMark Gurman記者も、iPhone UltraはiPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Maxと「ほぼ同時期」、あるいは「その直後」に販売開始されると報じていた。

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