それでも2026年秋発売は維持されそう

折りたたみiPhoneに歩留まり問題の噂、ヒンジ以外にも難題か

多根清史

Image:AronX/Shutterstock.com

アップル初の折りたたみiPhoneは、本体組み立て前の段階で歩留まり(良品率)の問題に直面しており、生産効率が上がっていないとの噂が報じられている。

中国Weiboを拠点とするリーカー、定焦数码(Fixed Focus Digital)氏によると、この問題は表面実装技術(SMT)に起因しているという。SMTとは、スマートフォン内部のプリント基板にICチップやコンデンサ、抵抗などの小型電子部品を実装する技術のことだ。

今回の投稿では、具体的にどの工程がボトルネックになっているのかは明かされていない。ただし、折りたたみスマホ向け基板は超高密度かつ特殊な設計となるため、部品の位置ズレやハンダ不良などが想定以上に発生している可能性が考えられる。

Fixed Focus Digital氏は、この状況を“やや”懸念すべきものと位置付けつつも、噂される今年秋の発売が危うくなっているとまでは示唆していない。さらに製造プロセスの問題というより、「アップルの要求基準が厳しすぎるだけだ」とも付け加えている。

今回の情報は、別の中国リーカーである刹那数码(Instant Digital)氏が、折りたたみiPhoneのヒンジにつき、長期間かつ高頻度で開閉を繰り返した際の信頼性がアップルの品質基準に達していないと報告してから数日後に届けられたものだ。

同氏はこの問題について、「絶対的な完成度で解決されなければならない」と説明していた。一方、その後の投稿では、発売スケジュールへ影響を与える可能性は低いとも示唆していた

台湾メディアDigiTimesは4月、折りたたみiPhoneの製造スケジュールがすでに約1〜2か月遅れていると報じていた。それでも2026年秋の発売計画は維持されており、量産開始は7月を予定しているとも伝えている。また同じく4月、Fixed Focus Digital氏は、製造パートナーとの価格交渉も製造混乱を招く一因になっていると示唆していた経緯がある

こうした複数のサプライチェーン情報を総合すると、正式量産直前のテスト生産段階で、さまざまな技術的難題が浮上している構図が見えてくる。もっとも、秋の発売そのものは依然として堅持されているようだ。

BloombergのMark Gurman記者は4月、折りたたみiPhoneは依然として「iPhone 18 Pro」シリーズと並ぶ9月発表に向け順調に進行しており、発売時期もほぼ同時、あるいは「その直後」を目指していると報じていた。ただし同氏は、「発売まで6か月ある一方で、生産体制の拡大はまだ始まっていない」「時期はまだ最終決定ではない」とも指摘していた。

折りたたみiPhoneは、7.8インチの内側ディスプレイと5.5インチのカバー(外側)ディスプレイ、A20チップとC2モデム、Face IDに代わるTouch ID内蔵電源ボタン、そして2基の背面カメラを搭載すると見られている。価格は約2000〜2500ドル(約32万〜40万円)になるとの噂で、こうした超高価格帯になることから、製品名は「iPhone Ultra」になる可能性も有力視されている。

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