ブーストは一瞬のためバッテリーへの影響は最小限とのこと

Windows 11の“もっさり改善”へ。CPUを一瞬だけ全開にする新機能をテスト中か

多根清史

Image:Hamara/Shutterstock.com

マイクロソフトは、Windows 11向けに「Low Latency Profile」と呼ばれる新たなパフォーマンス向上機能を開発中だと報じられている。

同社の内部事情に詳しいWindows Centralによると、この機能は、アプリ起動やシステムフライアウト(タスクバーから一時的にポップアップ表示される軽量なパネル)、コンテキストメニューといった一般的な操作時に、CPU周波数を短時間だけ自動的に引き上げることで、応答性を大幅に改善するものだという。

この新機能はすでにWindows Insider Programでテスト中とされ、有効化した場合、EdgeやOutlookなど標準アプリの起動が最大40%高速化。さらに、スタートメニューやコンテキストメニューなどのインターフェースでは最大70%高速化するとのことだ。

また、この機能は多くのサードパーティ製アプリの起動速度にも好影響を与え、OS全体の動作がよりキビキビしたものになると伝えられている。

この新機能は、マイクロソフトがWindows 11全体のパフォーマンスと応答性向上に取り組む「Windows K2」プロジェクトの一環とされる。その施策の1つとして、一般的なタスク時にCPU性能を短時間だけ引き上げることに加え、レガシーコードの最適化や、OSのより多くの領域をWinUI 3(Windowsデスクトップアプリ向けに設計された最新のネイティブUIフレームワーク)へ移行することが進められているという。

現時点では、Low Latency Profile機能は必要に応じてバックグラウンドで自動動作する仕様となっており、ユーザーからは見えない形で機能するとされる。今後、ユーザーが手動でオン・オフを切り替えられるようになるかどうかは不明だ。

情報筋によると、CPUブースト自体の継続時間は非常に短いため、バッテリー寿命や発熱への影響は最小限に抑えられるという。

ただし、この機能は依然として初期テスト段階にあり、正式発表や公開前に仕様変更される可能性が高いとも伝えられている。現在もブースト時間や発動頻度の調整が続けられており、一般公開まではまだ時間を要する見通しだ。

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