App Storeの収益減やGoogleとの契約解消に備えている可能性

アップル、マップアプリに広告導入へ。検索結果に表示、今夏にも開始か

多根清史

Image:BigTunaOnline/Shutterstock.com

アップルは、早ければ今年夏にもApple Maps(純正マップアプリ)の検索結果に広告を組み込む計画であると、米Bloombergが報じている。アップルはサービス部門の収益拡大を目指しており、Mapsアプリへの広告導入計画は早ければ今月中にも発表される可能性があるという。

同社の内情に詳しいMark Gurman記者によれば、Mapsアプリ内の広告はGoogleマップと同様の仕組みになる見込みである。小売業者やブランドは、検索クエリ(キーワード)に関連する広告枠へ入札できる。たとえば、誰かがコーヒーを検索した際にスターバックスの広告が表示される、といった具合である。特定のキーワードに対して最も高い入札額を提示した広告が検索結果の最上部に表示される仕組みは、Google以外の検索サービスでも広く採用されている。

本広告は、iPhoneアプリのほか、Macなどの他デバイス、さらにウェブ上でも表示される見通しである。Mapsアプリへの広告導入は昨年から噂されていたが、ようやく本格始動する形となる。

アップルは今年初め、3月3日からApp Storeの検索結果に追加の広告を表示すると発表した。従来、App Storeの検索結果に表示される広告は1件のみだったが、現在は複数の広告枠が導入されている。まず日本と英国で拡大され、3月末までに米国など他の市場にも展開される予定である。

アップルが広告事業の強化に踏み切った背景には、世界各国で進む規制によって将来的にApp Storeの収益が減少する可能性があること、さらにGoogleからの年間数兆円規模に及ぶ「デフォルト検索エンジン代」を失った場合の損失を補う狙いがあるとみられる。

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