カフェや空港など公共の場での仕事も安心に

MacBookに「のぞき見防止」内蔵へ。アップルが3年以内に導入か

多根清史

Image:19 STUDIO/Shutterstock.com

アップルは今後3年以内に、MacBookへビルトインの “のぞき見防止技術” を導入する予定であると、市場調査会社Omdiaが報告している。

この技術は、デバイス正面からのみ画面内容が見え、横方向からは暗く、あるいはぼかされて表示されるというものだ。ちょうど、サムスンが次期「Galaxy S26」シリーズに搭載予定とされる「プライバシーディスプレイ」機能のコンセプトと酷似している。同社は具体的な採用モデルを明らかにしていないが、最上位モデル「Galaxy S26 Ultra」限定機能になるとみられている。

サムスンは、この機能の開発に5年以上を要したと説明している。その仕組みは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、ピクセル単位で視認性を制御するというものだ。一律のフィルターをかけるのではなく、特定のアプリ使用時やパスワード入力時、通知ポップアップ表示時など、内容ごとに作動を設定できる。さらに、視野角制限の強さも調整可能とされる。

サムスンはこれをKnoxセキュリティプラットフォーム(Galaxyデバイスにハードウェアレベルから組み込まれた基盤セキュリティ)の拡張と位置づけ、「目で確認できるプライバシー、体感できるセキュリティ」と表現している。

一方、アップルも特許レベルでは同様の取り組みを進めている。2023年には「肩越しののぞき見」を防ぐことを目的とした2件の特許を出願している。ひとつはiPhoneのような曲面ディスプレイ向けのプライバシーフィルムに関するもの、もうひとつはMacのような平面ディスプレイ向けの可変視野角技術である。

Omdiaの予測では、MacBookが2029年までに同様の技術を採用すると示唆されている。この見通しは、今後数年のうちに複数のMacBook製品群がサムスン製有機ELディスプレイへ移行するとの噂とも一致する。MacBook Proが今年後半または2027年初頭に有機ELを採用し、その後にMacBook Airが続くとみられている。

もっとも、Omdiaの報告は内部情報やサプライチェーン筋ではなく、アナリスト予測に基づくものであり、製品化を保証するものではない。ただし、アップルはプライバシー保護を自社製品のコア価値の一つとして掲げている。カフェや空港など人目の多い場所で利用されやすいMacBookにのぞき見防止機能を組み込むのは、自然な流れといえるだろう。

なお、サムスンはのぞき見防止機能のデモをMWC 2024で公開済みである。具体的な動作は、下記の動画で確認されたい。

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