C2チップが搭載されるという噂

iPhone 18 Pro、「自社製モデム移行」で期待される3つのメリット

多根清史

Image:DANIEL CONSTANTE/Shutterstock.com

アップルは次期iPhone 18 ProおよびPro Maxに自社開発の「C2」チップを搭載し、クアルコム製5Gモデムから脱却すると噂されている。これによって期待される3つのメリットは次の通りだ。

1:バッテリー効率の向上

C2チップは従来のC1/C1Xモデムと同様に電力効率に優れ、iOSとAppleシリコン(独自開発チップ)の緊密な統合により、クアルコム製モデムを上回るバッテリー持続時間を実現するだろう。

ただし、具体的にどの程度改善されるかは不明である。アップルはiPhone 16e、iPhone Air、M5搭載iPad Proの駆動時間向上をC1/C1Xの成果としているが、現在まで詳細な数値は公表していない。

iPhone 18 Proは、現行のiPhone 17 Proよりも大容量のバッテリーを搭載すると予想されており、C2チップはその長所をさらに引き出すはずだ。

2:「正確な位置情報の制限」プライバシー機能

先日配信されたiOS 26.3では、アップル設計モデム専用の「正確な位置情報の制限(Limit Precise Location)」機能が追加された。これは通信キャリア側が利用できる位置データの精度を下げ、ユーザーのプライバシーを強化するものだ。

この設定をオンにすると、詳細な番地レベルではなく、デバイスが所在する「地域」程度のおおよその場所しか特定できなくなる。通信品質やユーザー体験に影響を与えないため、ストーカーや組織による不当な追跡を防ぐ手段として有効だろう。

現在、この機能をサポートしているのはiPhone AirやiPhone 16e、M5搭載iPad Proのみだが、iPhone 18 ProにC2モデムが搭載されれば、そのリストに加わることになる。

3:通信環境の悪い場所でのパフォーマンス向上

アップル設計モデムのもう一つの利点は、電波状況が不安定な場所での応答性を高められる点にある。

公式サイトに記載はないが、アップルはC1モデムについて「混雑したネットワーク下では、プロセッサがモデムに対してリアルタイム性の高い通信を優先するよう指示できる」とReutersにコメントしている。プロセッサとモデムがともに自社製で統一されることで、こうした通信の優先順位付け(スケジューリング)がより効率化されるというわけだ。

これらは「クアルコム製からアップル自社設計モデムへの移行」に伴う一般的なメリットだが、iPhone 18 Proでは次世代C2モデムの搭載により、その利点はさらに強化されるはずだ。

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