月面マスドライバー計画
イーロン・マスク、月面に「AI衛星工場」と「打ち上げカタパルト」を作ると語る

SpaceXのオーナーであるイーロン・マスク氏は先日、以前の主張を翻し、火星を直接目指すよりまず先に月面都市の建設に注力すると述べた。そして今週、マスク氏は月面にAI人工衛星の工場を設置し、月面から地球軌道に衛星を投入するためのカタパルト設備(マスドライバー)を建設するという大胆な構想を口にしている。
New York Timesによると、マスク氏とxAI従業員との会議音声を入手したと説明。そのなかで、マスク氏は「月面にAI衛星工場を建設し、その衛星を宇宙に打ち上げるための巨大なカタパルトを設置する必要がある」と述べている。
マスク氏は月面都市建設の話を持ち出す前に、宇宙空間にAIデータセンターを設置する構想も明らかにしている。この宇宙AIデータセンターの電力は太陽光でまかなうとされるが、それほどの電力をまかなえるかは不明だ。
一方、今回マスク氏が持ち出した月面カタパルトからの衛星射出についても、その衛星が月の軌道を周回するのか、地球の軌道に乗せることを考えているのかについて、マスク氏は述べていない。またレールガンのような電磁式カタパルトを想定しているようだが、人工衛星がそのような機材での射出時の加速度に耐えられるのかもわからない。
いずれにせよ、マスク氏はxAIの会議で、必要な能力を備えるAI設備を構築するには「月に行く必要がある」と主張した。そして「その規模のインテリジェンスが何を考えるかは想像しがたいものの、実現する様を目にするのは非常にエキサイティングなことになるだろう」と語ったという。
マスク氏は、月面都市建設の話を持ち出してもなお、火星探査を放棄したわけではないと主張しており、月は火星への足がかりとも表現した。まずは「月面に自立型都市」を建設し、次に火星へ旅立つのだと述べている。
マスク氏は本件について、「SpaceXはすでに、月面に自律的に成長する都市を建設することに焦点を移しています。火星では20年以上かかるのに対し、月面であれば10年未満で実現できる可能性があるからです」「とはいえ、SpaceXは火星都市の建設にも取り組み、5~7年後には着工する予定だ。いずれにせよ、最優先事項は文明の未来を確保することであり、月面の方が早く実現できる」と説明している。
- Source: New York Times
- via: Futurism Engadget
