GeminiよりClaudeの方が統合がスムーズだったかも

Gemini搭載の新Siri、主要機能がiOS 27まで先送りの可能性

多根清史

Image:Samuel Boivin/Shutterstock.com

アップルは、GoogleのGeminiを活用した新Siriを「iOS 26.4」で一括導入することを断念し、一部の機能を「iOS 26.5」や「iOS 27」まで延期する可能性が高いと報じられている。

同社の内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者によると、アップルは当初、3月リリース予定のiOS 26.4で新Siriをフル実装する計画だった。しかし現在は、機能を将来のバージョンへ分散させる方向に転換しているという。これにより、少なくとも一部の機能は5月予定のiOS 26.5、あるいは9月登場のiOS 27まで持ち越される見込みだ。

Gurman氏によれば、アップルは具体的なリリース時期を「2026年中」としか公言していないが、内部的には3月頃のiOS 26.4を目指していたという。この目標は先月まで維持されていたものの、テスト過程でソフトウェアに新たな問題が判明し、遅延を招く結果となった。匿名関係者の話では、Siriがプロンプトに対して適切に応答できなかったり、リクエストの処理に時間がかかったりする場合があるという。

さらに、次期iOS 26.5においても、個人データ(過去のメッセージ検索など)へのアクセスや、アプリ内アクション(「画像を探し、編集し、連絡先に送る」といった一連の動作を1つの音声コマンドで実行する機能)の制御に遅延が生じやすいとされる。これら2つの主要機能については、iOS 27まで繰り延べられる可能性も否定できない。

本日(2月12日)未明、アップルは多数のバグ修正とセキュリティ改善を含むiOS 26.3をリリースした。今月後半に登場するiOS 26.4のベータ版でGemini搭載Siriのテストが開始されると予想されるが、すべての新機能が揃うまでには、あと数か月待つ必要がありそうだ。

なお、アップルがGoogleのGemini AIモデル採用について正式契約に至ったのは今年1月のことである。合意に達する前、同社はAnthropicやOpenAIとの提携も協議していたが、報道によれば、前者は価格面、後者はAIモデルのカスタマイズを巡る調整がつかなかったという。

一方で、Gurman氏はポッドキャストにて、アップルが社内ツールやコード生成、製品開発においてAnthropicのClaudeを深く統合しており、「Apple runs on Anthropic(アップルはAnthropicで動いている)」と述べている。もし金銭面での条件が折り合っていれば、Siriの刷新もGeminiよりClaudeとの統合の方がスムーズに進んでいたのかもしれない。

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