「Linuxは次なる大きなフロンティア」
PCゲーム販売のGOG.comがLinuxのネイティブサポートに着手

LinuxベースのSteamOSを搭載する携帯型PCゲーム機Steam Deckがヒット商品となり、Windows 10がサポート終了を迎えたことで、ここ最近はPCゲームのプレイ環境としてLinuxへの注目が高まりつつある。
そんななか、PCゲーム販売プラットフォームのGOG.comは、Windows 10からWindows 11にアップグレードせず、Linux環境でゲームをプレイするユーザーが増えていることを受け、GOGのクライアントアプリ「GOG Galaxy」をLinuxにネイティブで対応させることを計画している。
GOGの最近の従業員募集情報によると、GOG Galaxyは現在、WindowsおよびmacOSに対応しているが「Linuxは次なる大きなフロンティア」だとしている。「Linuxを念頭に置いた開発標準の策定に、初日から携われるLinuxシニアソフトウェアエンジニアを募集」するとのことだ。
より具体的には、C++、Pythonの開発経験を持ち、Linuxを念頭に置いた開発ではGOG Galaxyの安定性を維持しながら、コードベースを進化・近代化することと、プラットフォーム、システム構成、機能に応じて拡張可能なソリューションを設計する取り組みをこなす人材を求めているとしている。クロスプラットフォームの一貫性と Linux 固有の要件のバランスをとることも重要だ。また、日常の開発ワークフローで AI ツールを積極的に活用し、チームの導入促進に熱意を持っていることも求められるという。
先週、Redditで行われたAMA(Ask Me Anything:〜だけどなにか聞きたいことある?)では、GOGの今後の方向性や開発中のプロジェクトについての質問が続々と投げられた。当然ながら「Linuxをゲーム業界の次なる主要フロンティアと位置付ける」という宣言についてより詳しく尋ねるユーザーもいた。あるユーザーは、GOGはいつネイティブLinuxクライアントを開発できると考えているのかと質問し、チームは「すでにプロセスは開始しているが、それがいつ形になるかを述べるには時期尚早」と回答していた。
GOGのチームが言うように、Linuxネイティブ対応の動きは始まったばかりだ。その成果物が出てくるには少なくとも数か月、開発の進み具合によっては、それが動く様子を見るのは数年先になるかもしれない。
ちなみに、GOG.comはネット認証やDRMによる制限のないインストーラー形式でゲームを提供することをポリシーに掲げており、取り扱うゲームは「永遠に」単体で起動できる形で提供することを目指している。GOG Galaxy自体もランチャーとして機能するものの、ウェブサイトから直接GOGゲームをダウンロードしてインストール、プレイすることも可能だ。Steamの場合はそうではなく、ゲームをライセンスしているだけであるため、ゲームの提供が終了すればそのタイトルがプレイできなくなる可能性がある。
