性能はM1 Air以上、しかしRAMは8GB固定かも

「iPhoneチップ搭載MacBook」が現実味。10万円前後、2026年春発売か

多根清史

Image:9dream studio/Shutterstock.com

アップルは2026年春に、12.9インチの低価格MacBookを発売する予定だと、複数の情報源が伝えてきた。それを裏付けるかのように、価格を含む具体的な情報が中国のサプライチェーン筋から報じられている。

今回の噂の出所は、台湾のニュースメディア「Mirror Daily(鏡報日報)」だ。同メディアは、アップル関連のサプライチェーン情報では定番の存在であり、一定の信ぴょう性があることで知られている。

最新の報道によれば、搭載チップはiPhone 16 Proと同じA18 Proになるという。画面サイズは12.9インチで、ピンクやイエローなど複数のカラーバリエーションが用意され、長時間駆動のバッテリーを備えるとされる。これらの内容は、これまでに出ていた噂ともほぼ一致している。

A18 Proチップは、シングルコア性能ではMacやiPadに搭載されたM1チップを30〜40%上回る一方、マルチコア性能はほぼ同等とされる。ウェブ閲覧や文書作成といった日常的な作業の多くはシングルコア性能に依存するため、この低価格MacBookが想定するライトユーザー層にとっては、2020年11月発売のM1 MacBook Airよりも快適な体験になる可能性が高い。

価格については、アップルが699〜799ドル(約10万4,000円〜12万円)のレンジで検討していると伝えられている。ただし、メモリやNANDフラッシュ(ストレージ)の価格高騰が、最終価格にどの程度影響するかは不透明だ。

出荷規模は、年間で最大500万〜800万台を想定しており、台湾のFoxconnとQuantaが主要な組立企業になるとされる。こうした見通しは、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏が昨年7月に述べていた内容とも一致している。

今回の報道では触れられていないものの、Kuo氏は以前、「2025年第4四半期から2026年第1四半期に量産を開始する」としており、発売時期が2026年春になる可能性を示唆していた。

MacBookとして気になるのは、RAMの基本容量や構成の自由度だろう。iPhone 16 Proに搭載されているA18 Proは8GB RAMの1構成のみであり、メモリコントローラもLPDDR5Xの4×16bit(帯域幅60GB/s)仕様で、最大容量は8GBに設計されている。そのため、この低価格MacBookも「RAMは8GB固定、増設不可」となる可能性が高いと考えられる。

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