ディスプレイ付きARグラスと幅広Galaxy Z Fold投入か

サムスン、2026年に次世代ARグラス投入へ。新たな折りたたみ製品も予告

多根清史

Image:tete_escape/Shutterstock.com

サムスンは、2025年度第4四半期決算説明会において、2026年内に次世代ARグラスと新たな折りたたみデバイスを投入することを発表した。

同四半期(10〜12月)には、売上高93.8兆ウォン(約10兆円)、営業利益20.1兆ウォン(約2.1兆円)を記録し、メモリ事業が過去最高を更新した。同社はAIブームを背景に未曾有のメモリ需要に直面しており、アップルでさえメモリ確保のために韓国へ日参しているとの報道もある。

今回特に注目されたのは、「次世代」ARグラスに関する示唆である。サムスンのモバイルマーケティング部門責任者であるSeong H. Cho氏は、「XRについては、次世代ARグラスなどの多様なフォームファクタを通じて、豊かで没入感のあるマルチモーダルなAI体験を提供する予定である」と述べた。

サムスンは昨年10月、Galaxy XRヘッドセットの発表に際し、同社初のXRグラスを予告していた。イベントでは「ヘッドセットからオールデイ・ウェアラブルAIグラスまで、XRフォームファクタの全スペクトラムでイノベーションを展開する」と明言したが、具体的な詳細は明かされていない。

この最初のXRグラス製品はディスプレイを搭載せず、スピーカー、マイク、カメラを介してバーチャルアシスタントと通信する形式になると予想されている。

しかしその後、GoogleがAndroid XRを搭載した「モノクル(右目側にのみディスプレイを搭載)」型グラスを2026年内に発売すると予告した。この動きを考慮すると、サムスンがこの「次世代」製品に画面を搭載する可能性は十分に高い。近く開催が噂される(2月25日説が有力)Galaxy S26シリーズの発表時に、より詳細が明らかになるかもしれない。

また、折りたたみデバイスについてサムスンは、「製品ラインナップを強化し、2025年12月に発売したTri-Fold(三つ折り)のようなフォームファクタの革新を継続する。これにより、顧客層を拡大するための新しいユーザー体験を提供する予定である」と述べた。

さらに説明会の後半では、別の幹部が「2026年下半期には、さらなる成長を追求するために競争力を高めた新しい折りたたみ製品を発売する計画である」と付け加えた。

サムスンは、今年秋の発売が噂されるアップルの折りたたみiPhoneに対抗し、横幅の広い「Galaxy Wide Fold」を準備しているとみられる。本製品は4:3アスペクト比のワイド画面(内側7.6インチ、外側5.4インチ)を搭載すると報道されており、これは折りたたみiPhoneの予想仕様と酷似している。

こうした手法は、iPhone Airの発表に先駆けてGalaxy S25 Edgeを投入した際のアプローチに近い。当時の「超薄型デバイス対決」は、共に売上が伸び悩み痛み分けに終わっているが、今回の折りたたみ市場における両社の競争も大きな注目を集めそうだ。

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