いよいよGlobalStarを見限る?
iPhone 18 Pro、Starlink対応か。アップルがSpaceXと協議との報道

アップルが今年秋に登場予定のiPhone 18 Proモデルにおいて、SpaceXのStarlinkが提供するDTC(Direct-to-Cell)機能を統合するため、同社と協議を進めていると報じられている。この機能は、ユーザー側で追加のハードウェアを必要とせず、高容量5Gによるフル衛星インターネット接続を目指すものだという。
現在、アップルはGlobalstarの衛星通信を「緊急SOS」サービスに利用している。これはiPhoneが携帯電話回線やWi-Fiの圏外にある場合でも、緊急サービスへ連絡できる仕組みで、位置情報の共有や、個人の連絡先・救急対応者とのメッセージ送受信にも対応している。
しかし、アップルとGlobalstarの関係は次第に距離が生じつつあるようだ。Globalstarのジェームズ・モンロー会長は昨年10月、同社を100億ドル超で売却する可能性に言及しており、その売却先としてSpaceXと初期協議を行っているとの報道もあった。
こうした背景の中、ニュースメディアThe Informationは、アップルがSpaceXと協議を行い、StarlinkのDTC機能をiPhone 18 ProおよびiPhone 18 Pro Maxに導入しようとしていると伝えている。DTCとは、スマートフォンが衛星と直接LTE/5G通信を行う技術であり、専用アンテナを必要とせず、空が見える圏外エリアで自動的に接続し、地上基地局のように機能する点が特徴だ。
この動きは、アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者の報告とも一致する。同氏は昨年11月、次世代iPhoneが5G NTN(非地上ネットワーク)をサポートし、基地局が衛星を利用して通信範囲を拡張できるようになる予定だと伝えていた。
一方のSpaceXは、最近EchoStarの無線周波数帯を170億ドルで取得しており、これによりStarlinkは世界中のスマートフォンに対して、より高速なインターネットサービスを提供できる見通しだ。また、SpaceX社長のグウィン・ショットウェル氏は、チップメーカーと協力し、衛星通信機能をスマートフォンに直接統合する取り組みを進めていることも明らかにしている。
さらにSpaceXは、第2世代(Gen2)Starlink衛星を最大1万5000基運用するための認可を、FCC(米連邦通信委員会)から取得した。これにより、同社は約7500基の新たな衛星を打ち上げ、Gen2衛星の総数を1万5000基へ拡大できるようになる。
Gen2 Starlink衛星は、通信容量と低遅延を大幅に改善するとともに、以下の特徴を備えている。
- 通信スループットを20倍に向上
- 一般的な携帯電話と直接接続できるDTC機能
- 高い軌道機動性と自律型衝突回避システム
これらに先立ち、アップル社内ではGlobalstarネットワークについて「時代遅れで通信速度が遅く、対応できる新機能が限られている」との不満が高まっており、Starlinkへの切り替えを検討しているとの報道もあった。
Starlinkのイーロン・マスクCEOとアップルは、これまでたびたび確執が報じられてきたが、利害が一致する状況のもとで手を組む可能性も、現実味を帯びてきたと言えるだろう。
- Source: The Information
- via: Wccftech
