フルモデルチェンジはせず
テスラ「Model S/X」生産終了へ。人型ロボット「Optimus」量産に向け

テスラのイーロン・マスクCEOは水曜日に実施した決算発表で、Model SとModel Xの生産を次の四半期で終了し、その生産ラインのスペースをヒューマノイドロボット「Optimus(オプティマス)」の量産モデル生産に転換する予定だと語った。
マスク氏はさらに将来的な話として、「年間でテスラの全車種を合わせた台数の数倍のCybercabを生産する」と述べた。
マスク氏は以前より、テスラは電気自動車メーカーではなく自動運転とAIの会社だと主張していた。今回の発表は、その主張を押し進めてさらに具体的にするものと言えそうだ。
テスラはModel SとXに関しては2023年から個別の販売台数を公表せず、CybertruckやトレーラーヘッドのTesla Semiが含まれる「その他のモデル」で一緒くたに発表している。昨年7月にはModel SとXにアップデートを投入したが、その変更点よりも各5000ドルの値上げ幅のほうが目立っていた。そのため、この2車種の販売は以前よりかなり縮小していると考えられる。そればかりか、テスラは会社全体でEVの納車台数が減少している。
電気モビリティ情報サイトのElectrekは、Model SとXの生産台数が「おそらく2025年全体で3万台程度」に低下しているとの予想を示した。テスラのフリーモント工場は、上記2車種を年間10万台生産できる能力があるため、生産ラインはだいぶ余力を残した状態になっていたはずだ。

マスク氏は「少し残念だが、SプログラムとXプログラムを終了させる時期が来た」と述べている。テスラはまだEV販売が収益の7割強を占めているが、この両モデルの終息を機に自動運転車とAIロボットに将来を託していく腹づもりである模様だ。
ちなみに以前、マスク氏はテスラが年間100万台のOptimusを生産することを目指していると発言していた。ただ、Optimusは現在までに基本的な操作、歩行、倉庫内作業を行うプロトタイプを披露してはいるものの、テスラのイベントなどで見られるバージョンはオペレーターによって遠隔操作されており、与えられたタスクを自律的にこなせるようなバージョンがすぐに利用できる可能性は低いと思われる。
また、2人乗りロボタクシー車のCybercabにも、発売に向けて注力しているが、マスク氏はいずれも当初は「非常にゆっくりとした」立ち上げになり、時間とともに加速していく計画であることを示唆した。
