中国のアルゴリズムから米国のアルゴリズムに移行する作業?

米国に買収されたTikTok、システム障害相次ぐ。原因はデータセンターの停電?

Munenori Taniguchi

Image:Mamun_Sheikh/Shutterstock.com

TikTokは先週、米国法人TikTok USDSを設立して中国ByteDanceから米国への移管が完了したところだが、それと同時にTikTokユーザーからコメントの読み込みや「おすすめ」ページの動作がおかしくなる不具合が広範囲にわたって報告されるようになっているという。

TikTok USDSはXへの投稿で、「米国のデータセンターで停電が発生し、TikTokをはじめとする当社が運営するアプリに影響が出ています。昨日よりサービスの復旧に取り組んでいます」と述べた。

さらに数時間後には、停電の影響は「連鎖的なシステム障害」となってアプリに影響を及ぼしており、クリエイターらの動画の視聴回数やいいね数が一時的に「0」と表示されたり、「収益が消えているように見える場合がある」と報告。これらは実際にはサーバーの応答が遅れてタイムアウトになった結果であり、「実際のデータやエンゲージメントには影響はない」と説明している

ただ、これ以外にもTikTokユーザーからはアプリの推奨アルゴリズムが変調を来たし、脈絡のない動画がフィードに大量に流れたかと思えば同じ動画が繰り返し表示されるといった報告が挙げられている。

そしてユーザーの多くは、米国への移管完了後数時間でこうした問題が出始めたと訝しがり、その一部では先週発生した合衆国移民・関税執行局(ICE)による米国人男性射殺事件に対する抗議活動を検閲しているのではないかといった疑心暗鬼な意見も挙がっている。

なおTikTokは先週、プライバシーポリシーも更新している。新しいポリシーにはユーザーの「性生活や性的指向、トランスジェンダーやノンバイナリーのステータス、市民権や移民ステータス」などのデータを収集することを許可しなければならないとの文言が含まれていることも指摘されている。

この件に関しては、TechCrunchが「主にカリフォルニア州消費者プライバシー法を遵守するために、買収契約の締結前からTikTokのプライバシーポリシーに含まれていた」と指摘した。

TikTokにとっては、米国への移管完了のタイミングで様々なことが起こっており、タイミングが非常に悪かったというほかない。ただ、データセンター停電の問題が解決すれば、本当に現在の不調が改善されるのか否かは気になるところだ。

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