パンチホール止まりの可能性

iPhone20周年モデル、“全画面化”は見送りか。著名アナリストが指摘

多根清史

Image:Hemin Xylan/Shutterstock.com

2027年に登場するとされるiPhoneの20周年記念モデルは、全画面デザインになると長らく噂されてきた。これは、信頼性の高いBloombergのMark Gurman記者が昨年5月、「ディスプレイに切り欠きのない、ほぼガラス製のデバイスになる」と報じたことに端を発している。

しかし、著名なディスプレイ専門アナリストであるRoss Young氏の新たな発言が、そうした見方に冷や水を浴びせる形となった。

Young氏は、ディスプレイ業界のサプライチェーン調査会社DSCCの元CEOであり、現在は退職して独立アドバイザーとして活動している。現在も業界への影響力は強く、同氏が発信するディスプレイ関連情報は高い注目を集めている。

X(旧Twitter)への投稿でYoung氏は、昨年6月に述べたアップルのディスプレイ計画に関する発言を補足し、iPhoneのダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)は、2026年に登場するiPhone 18 Proと、2027年モデルの両方で維持されるとの見方を示した。

元の発言は、「iPhone 18 ProではFace ID関連パーツが画面下に移され、ノッチ(ダイナミックアイランド)が小さくなる」という内容である。これは「Face IDのすべてのパーツが画面下に配置されるわけではなく、一部のみが画面下に移る」という趣旨だったと説明している。

この見方は、中国リーカーによる「Face IDのうち投光イルミネーターのみが左側に移され、画面下に配置される」という証言ともほぼ一致する。ダイナミックアイランド内に収める必要のある部品が減ることで、その占有面積も縮小するというわけだ。

なお、iPhone 18 Proについては、韓国の著名リーカーyeux1122氏が「ダイナミックアイランドが17 Proより約35%小さくなる」とする予想画像をシェアしている。

Image:yeux1122

さらにYoung氏は、フォロワーからの質問に答える形で、より踏み込んだ見解も示している。それによれば、2028年のiPhone Proモデル、すなわち20周年モデルにおいても、真の全画面デザインにはならず、ディスプレイ中央にホールパンチ型の切り欠きが残るという。おそらく、さらに小型化されたダイナミックアイランドに収める形になるとみられる。

この時期は、同氏が昨年6月に示したロードマップとも符合する。当時Young氏は、「自撮りカメラを除くすべてのFace ID要素がパネル下に配置され、ノッチなしで隠蔽される」段階はまだ先であり、完全に切り欠きのない全画面iPhoneは2030年まで登場しないと予測していた

アップルは今年9月にiPhone 18 ProおよびPro Maxを発表すると見込まれている。もしこれらのモデルでダイナミックアイランドが現行の3分の2程度にとどまるのであれば、その約1年後に登場する20周年記念モデルで、完全な全画面デザインを実現するのは難しい可能性がある。

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