Apple Watchの成功パターンと同じ

スマートグラス、アップルが2027年投入で“成長加速”の予測

多根清史

Image:Tero Vesalainen/Shutterstock.com

市場調査会社Smart Analytics Global(SAG)の新たなレポートでは、今後数年にわたりAIスマートグラス市場の大幅な成長が見込まれており、アップル製品(通称、Apple Glasses)の2027年投入が大きな転機になるとされている。

SAGによれば、AIスマートグラスの販売台数は2025年の600万台から2026年には2000万台へと急増し、市場規模も12億ドルから56億ドルへ拡大する見通しだ。さらに、この成長はApple Glassesの登場によって、いっそう加速すると予測されている。

Apple Glassesは、3つの強みによってスマートグラス市場の主流化を押し進める、大きな転換点になる可能性があるという。その強みは、以下の通りである。

  • 優れた工業デザイン
  • 高いファッション性
  • Appleエコシステムとの深い統合

これらはいずれも、アップルの主力ウェアラブル製品であるApple Watchを成功に導いた要因でもある。

アップルのインダストリアルデザインチームは、Apple Watchの発売以降、大きな人員の入れ替わりを経験してきた。最高デザイン責任者だったジョナサン・アイブ氏や、その後任であるエバンス・ハンキー氏が去り、最近ではiPhone Airのデザイナーも退職している。それでもなお、アップル製品のデザインは高い評価を維持し続けている。

SAGレポートでもう一つ注目すべき点は、スマートグラスがスマートフォンを置き換える存在ではなく、共存するものだと位置づけられている点である。スマートフォンを母艦としつつ、「ハンズフリーで常時利用できるAIインターフェース」として機能することが示唆されており、あわせてTWS(完全ワイヤレスイヤホン)市場の一部を奪う可能性も指摘されている。

2030年までに、スマートグラス市場は年間7500万台規模に達すると見込まれており、2028年以降はHUD(ヘッドアップディスプレイ)搭載モデルが主流になるという。

すでにMeta Ray-Ban Displayは右レンズに小型HUDを搭載しており、アップルが開発中と噂される複数モデルのうち、少なくとも2機種がディスプレイ搭載になると報じられている。

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