「マリオ」や「ゼルダ」などSwitch 2専用の大型タイトルが必要かも

Switch 2、年末商戦で失速か。欧米で販売減の報告

多根清史

Image:Matthieu Tuffet/Shutterstock.com

Nintendo Switch 2は、発売から最初の4日間で世界累計350万台という記録的な販売を達成し、4か月足らずで出荷台数が1000万台を超えた。だが、その好調なスタートから一転し、2025年の年末商戦では、欧米市場で販売ペースが大きく減速した可能性があると報告されている。

ゲーム業界分析メディアThe Game Businessの最新レポートによると、米国における11月〜12月の販売台数は、2017年同時期の初代Switchと比べて約35%減少した。英国では年末最後の8週間で16%減、フランスでは同期間に30%以上減少したという。これらは「すべての主要な欧州市場において、クリスマス商戦期間中にSwitch 2の販売の勢いが鈍化した」ことを示しているとされる。

一方、日本市場では相対的に影響は小さく、年末商戦期の減少は初代Switch比で5.5%にとどまった。ただし、発売初年度(2025年)全体で見ると、国内のSwitch 2販売は初代Switchの初年度を11%上回っている。これは、日本専用の低価格モデルや、『カービィのエアライダー』が海外以上に強い人気を集めていることが一因と考えられる。

もっとも、初代Switchの最初の年末商戦は極めて好調であり、任天堂の新型ハードにとって高いハードルとなっている。2017年3月の発売後、予想外の需要を受けて任天堂は生産計画を400万台上方修正し、約9か月で世界累計販売1000万台突破を発表していた。

また、初代Switchの販売が現在も続いていることが、Switch 2の相対的な年末商戦不振に影響している可能性もある。少なくとも英国では初代Switchの販売が堅調で、年末商戦における任天堂のハード販売全体は2017年比で7%増となっている。

とはいえ、記録的な初動販売から年末商戦で勢いを落としたことは、今後のSwitch 2にとって無視できない兆候だろう。その要因として、ハードの普及を牽引する専用タイトルの不足が指摘されている。初代Switchが登場した2017年には、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『マリオカート8 デラックス』に加え、10月発売の『スーパーマリオ オデッセイ』が年末商戦を強力に後押ししていた。

一方、Switch 2では『Pokémon Legends Z-A』や『メトロイドプライム4』が投入されたものの、『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』といった初期タイトルほどの牽引力は示せなかったようだ。

現時点での任天堂の2026年発売スケジュールを見る限り、流れを一気に変えるビッグネームの専用タイトルが豊富とは言い難い。ラインアップは『ヨッシー』『マリオテニス』『ファイアーエムブレム』といった中堅シリーズの続編や、初代Switch向け人気作を小幅に強化した「Switch 2 Edition」版が中心となっている。

サードパーティでは、フロム・ソフトウェアによる『Duskbloods』がSwitch 2専用タイトルとして予定されており、いわゆるソウルライク系作品のファンを新規に呼び込む可能性はある。

今後数か月のうちに、任天堂がさらに多くのSwitch 2専用タイトルやAAAタイトルの移植作を発表する可能性は高い。発売初期の需要が一巡した今、複数の「システムセラー」がラインアップに加わるかどうかが、Switch 2の今後を左右する重要な分岐点となりそうだ。

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