翌朝には足元がすっきりと軽く
リカバリーウェア、ソニーの技術で生まれた「R WEAR」が手放せない【推しモノ2025】

私が選ぶ2025年のマイ・ベストプロダクトは、日本のスタートアップ企業であるサプリムが発売したリカバリーウェア「R WEAR」だ。最大の特徴は、ソニーが独自に開発した籾殻由来の多孔質カーボン素材「Triporous(トリポーラス)」を応用して、高い遠赤外線輻射効果を持たせた独自の生地「R FAB(アールファブ)」が使われていることだ。
ソニーは2019年から、トリポーラスのライセンスビジネスを本格的に展開してきた。その高い消臭・抗菌効果が認められて、男性用のボディケア製品、ゴルフウェア、イスやソファの生地などに採用されてきた。R FABはさらにトリポーラスの含有率を高めて、遠赤外線輻射効果を強化した生地だ。
R WEARは「家庭用遠赤外線血行促進用衣」に該当する一般医療機器だ。着るだけで目に見えない熱のエネルギーが血行促進や筋肉のこりを解消し、身体を温める。
サプリムでは第三者機関の医師による立ち会いのもとで、生地のR FABと、ウェアとしてのR WEARの臨床試験を行い、血行促進効果を確認している。ただリラックスできる部屋着的なものではなく、ソニーの素材開発技術と血流改善効果の裏付けを持つR WEARに惹かれて、私は今年の夏からヘビーに愛用してきた。

ラインナップには夏場にも快適に着られる「Dry Mesh」シリーズと、少し厚手な秋冬用の「Relaxing Mesh」シリーズがある。筆者が着ているのは、Dry Meshシリーズのロングスリーブ/ロングパンツの上下セット(36,000円・税込)だ。
ロングの上下だと夏は暑いかと思っていたが、寝ている間はエアコンをつけているのでちょうど良い塩梅になる。反対に生地が少し薄手なので冬場には寒いんじゃないかと警戒もしたが、遠赤外線輻射効果のおかげで、ふつうのスウェットを着て過ごしている時よりも身体は温まる。つまり、Dry Meshシリーズは季節を問わずに着回せる。

以下は私個人の感想になるが、特にR WEARのパンツを着て眠ると翌朝には足元がすっきりと軽く感じられる。ライターという職業に就いている限り、座りっぱなしで過ごしている時間が1日の中で長い。
なぜ今まで、リカバリーウェアを生活の中に採り入れることを考えなかったのか。しかも、R WEARはトリポーラスによる消臭効果も備えているので、寝汗をかきやすい夏場でもニオイが気になりにくい。生地は乾きが早いので、通常は朝一番に洗濯すればその日の夜には再び使える。
あまりにも頻繁に使い込んできたので、そろそろ何着か買い足したい。デザインもいわゆる寝間着っぽくないので、自宅であれば昼間のデスクワーク中に着ていても良さそうだ。
決して安価ではないが、実用性を考えればコスパが良いとさえ感じる。サプリムには外出時にも着れるようなデザインのR WEARを開発してほしい。私もすぐにそれを買って、 “いつも制服のようにR WEARを着ているライター” として自分のキャラクター設定を確立したいと思う。
