あくまで噂のビジュアル化として
折りたたみiPhoneの「実寸モック」流出か。3Dプリント模型が登場

アップルが開発中と噂される折りたたみiPhone、通称「iPhone Fold」については、すでに画面のアスペクト比や本体寸法など、複数の情報源からリークが伝えられている。そうしたなか、3Dプリント可能なモックアップや、全角度から外観を確認できるイメージ動画がネット上に登場した。
iPhone Foldは、折りたたみ時の内側ディスプレイが4:3のアスペクト比になると予想されている。これは、Galaxy Z Fold7の10:9よりも横に広い設計である。一方、サムスンも次期Galaxy Z Fold8で、横長のワイドモデルを開発中との報道がある。
今回のモックアップは、「Subsy」と名乗るユーザーが3Dプリントモデル共有サイトMakerWorldに投稿したもので、「iPhone Foldの1:1レプリカ」だとされている。最近リークされたとされるCAD図面を基にしたというが、内部構造は再現されておらず、あくまで開いた状態のサイズ感や持ち心地を確認するためのものだ。

ただし、その前提となる「CAD図面」自体が実在しない可能性も指摘されている。図面流出をうたう報告はあったものの、実際にはMacRumorsの読者が噂を基に作成した非公式コンセプトに過ぎないとの見方が強い。
それでも、7.8インチの折りたたみ画面と、5.5インチの外側ディスプレイという、これまで噂されてきたサイズ感を把握する参考にはなる。Subsy氏のデータはMakerWorldで公開されており、3Dプリンターを持っているなら、実際に出力して手持ちのiPhoneと比較することも可能だ。
一方、リーカーのJon Prosser氏は、iPhone Foldの外観や折りたたみ構造を多角的に紹介するYouTube動画を公開している。同氏は、折りたたみ時は5.5インチで厚さ9mm、展開時は7.8インチで厚さ4.5mmのiPad的デザインになり、世界初の「折り目なし」ディスプレイを採用すると主張している。
もっとも、この動画は情報源が不明確であり、「来年のiPhoneは3モデル構成」と断言して通説(18 Pro、19 Pro Max、Foldと17eの4種類)と食い違う点などから、信ぴょう性には疑問が残る。
加えてProsser氏は、過去にiOS 26のリークを巡って、アップル社員の開発用iPhoneに不正アクセスしたとして訴訟を起こされている。現在は有効な情報源にアクセスできていない可能性も高い。
いずれの情報も、現時点では「噂を視覚化したもの」に過ぎない。過度に信用せず、より確度の高い続報を待つのが無難だろう。
- Source: MakerWorld
- via: MacRumors
