iPhone 17 Proではトラブル多発

iPhone 18 Pro、量産前倒しの可能性。トラブル防止とDRAM確保が背景か

多根清史

Image:RYO Alexandre/Shutterstock.com

アップルの次期フラグシップ「iPhone 18」シリーズは、来年秋の発売が見込まれているが、すでに生産ラインがテスト段階に入り、2026年2月17日の旧正月前に正式な量産を開始する予定だと報じられている。

これは中国の著名リーカー、定焦数码(Fixed Focus Digital)氏が伝えているものだ。主にiPhone 18 Proを中心に生産準備が進められているという。これほど早期に量産段階へ移行できる理由として、iPhone 18 Proの外観がiPhone 17 Proと大きく変わらない点が挙げられている。

これに先立ち、別の中国リーカーは、iPhone 18 ProでFace IDを画面下に移すテストが行われていると報じていた。事実であれば正面デザインは大きく変化することになるが、一方で背面カメラ部が大きく盛り上がった筐体デザインは踏襲される可能性もある。

ただし、来年のProモデルでは、iPhone 17 Proで採用された背面ツートンデザイン(ガラスのカメラ部とアルミフレームの色差)を廃止し、背面ガラスの製造プロセスを刷新して、より統一感のある外観に改めるとの噂も出ている

例年、フラッグシップiPhoneの量産開始は5月下旬から6月上旬とされており、iPhone 18 Proはそれより数か月も早いスケジュールとなる。この前倒しには、新機能の十分な検証期間を確保し、iPhone 17 Proのような発売直後のトラブル(セルラー受信品質や通信切断などの不具合)が再発するのを防ぐ狙いがあると考えられる。

もう一つの要因として、DRAMの長期供給契約が更新時期を迎えつつある点も挙げられる。アップルは、サムスンやSK hynixといった主要サプライヤーとの再交渉に入る前に、必要な部材をより多く、より有利な条件で確保しておきたいと考えている可能性が高い。

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