イベントでは製品の先行販売も
Nothing、“90年代後半のテック”イメージの限定スマホ「Phone (3a) Community Edition」。発売イベント開催

Nothingは、コミュニティと一緒に作ったという、スマートフォン限定モデル「Phone (3a) Community Edition」を12月12日22時から販売開始する。全世界1000台の限定生産となっており、12月12日19時までに同社公式サイトで登録したユーザーのみが購入できる。価格は59,800円(税込)。
発売を記念し、PBOX渋谷にて一夜限りのスペシャルイベントを開催。会場では数量限定となるが、Phone (3a) Community Editionの先行発売も行われる。イベント開催に先立ちメディア向けの内覧会では、Nothing Japan代表の黒住吉郎氏が登壇した。
今回のモデルは「90年代後半のテックの世界」をモチーフにしている。そのうえで、黒住氏は、「私の世代でいうと90年代後半ってかなり楽しい世代で、iMacのボンダイブルーが出てきたりとか、あとはゲームボーイがカラーになった」とコメントした。

また、そういった製品が登場してきたことで、90年代後半は「ちょっとなんか楽しいなみたいな。バブルが弾けてちょっと暗かった時代が、軽くなるような、そういうような時代」だったと説明。Nothingでは、そういう「ポジティブな意味での日本のガジェット文化」を取り込んでいると述べた。
加えて今回のカラーリングについて、「Nothingではなかなか扱わない透明なグリーン、それと同時にピンクであったり、淡い黄色みたいなものを使って、非常にいい出来になっているのかな」と絶賛。「Nothingが存在しているということを、そのままコミュニティと一緒にやっているんだよというものを、そのまま再現したプロジェクトになっている」と紹介した。

最後に黒住氏は、「プロダクトというのは、我々にとって世の中に出るのが嬉しいだけではなくて、ぜひともコミュニティの方であるとか、ファンの方に喜んでいただければ」と締めくくった。
Nothingでは「コミュニティが会社の方針を定める際の大きな役割を担うことができる」という体制を構築しており、コミュニティーメンバーの代表は、Nothingの取締役会にも参加できるとしている。Community Editionの取り組みは過去にも実施されており、今回で2回目となる。
Phone (3a) Community Editionは上述の通り、「90年代後半のテックの世界」をモチーフにデザイン。4組のクリエイターとNothingによる9か月の共同作業で作られたとのこと。本体デザインとパッケージ、アクセサリーとして付属する「サイコロ」、ロック画面の時計と壁紙のデザイン、マーケティングキャンペーンをそれぞれ別のクリエイターが手掛けている。

ベースとなるPhone (3a)は、6.77インチの有機ELディスプレイを備えるスマートフォン。画面を下に向けて置くと、光と音のパターンで通知する「Glyphインターフェース」が大きな特徴となっている。プロセッサーはSnapdragon 7s Gen 3 5G。Community Editionでは、12GB RAM/256GBストレージのモデルのみが用意される。

