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Fortniteが5年ぶりにGoogle Playに復帰、ただし米国のみ

Munenori Taniguchi

Image:Pryimak Anastasiia/Shutterstock.com

米国のGoogle Play Storeに人気ゲーム『Fortnite(フォートナイト)』が復帰した。これは、開発元のEpic Gamesが、アプリ内課金におけるアプリ配信プラットフォームとの間の分配割合をめぐってアップルとGoogleに仕掛けた5年におよぶ法廷闘争に打ち勝った結果だ。

Epic Gamesは、2020年にiOSおよびAndroidデバイス上のアプリ内決済システムを迂回して集金する機能をFortniteに組み込んだ。これはそれぞれのアプリストアにおける規約に違反する行為だったが、Epicはこの問題をアップルとGoogleによる独占禁止法違反問題だとして裁判所に持ち込み、最終的に独自の決済手段を選択可能にすることを可能にした。

ただし、この裁判のなかの、アプリ内課金の制限と手数料体系をめぐるアップルとの関連訴訟では、裁判所は開発者が希望すれば他の決済手段を指定できるようにする必要があると判断する一方で、iPhoneメーカーであるアップルが独占企業ではないとした。

また、アップル側がこの契約の具体的な条項に異議を唱えた結果、控訴裁判所は一部の制限が「広範すぎる」として、App Store以外での購入に対してアップルが手数料を課すことを認めている。

とはいえ、Epic Gamesにとっては訴訟をいくつも行い争う時代は終わりつつあるようだ。12月12日には、「Fortnite」が米国のGoogle Playモバイルストアに復活したことが発表された。

11月に和解した両社は、開発者への手数料、アプリ内決済、サードパーティ課金システムの取り扱いに関して、米国連邦地方裁判所判事が当初Googleに下した命令の修正版に同意している。

今年初めのアップルとの同様の裁判では、イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ連邦判事が5月にEpic Gamesの側に立ち、アップルに対し、自社のApp Store以外での購入に対する手数料徴収を停止するよう命じている。それからしばらくしてFortniteは米国のApp Store復帰を果たしている。

なお、以上は米国における話であり、いつ日本のGoogle PlayやApp StoreにFortniteが同じように戻ってくるかはまだわからない。

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