プレミアム価格になるのか、普及を優先か

アップル初の折りたたみiPhone、約37万円? 17 Pro Maxの倍になる可能性

多根清史

Image:Wit Olszewski/Shutterstock.com

アップル初の折りたたみiPhone、通称「iPhone Fold」は、約2400ドル(約37万円)という高価格になる可能性があると報じられている。

この推計は、台湾の金融グループFubon Researchのアナリスト、Arthur Liao氏によるものだ。iPhone 17 Pro Maxのおよそ2倍に達する理由としては、ディスプレイパネルやヒンジなどの高価なコンポーネント、そして軽量化されたパーツ群のコスト増が挙げられている。

アップルのサプライチェーンに詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は以前、「2000〜2500ドルになる」と予測していた。またBloombergのMark Gurman記者は「おおよそ2,000ドル前後」と見ており、情報源により価格にバラツキがある。

需要は価格に大きく左右されるものの、Liao氏は「2026年には約540万台が売れる可能性がある」と述べている。その頃、世界のスマートフォン市場は縮小傾向と予測されているが、折りたたみスマホは「唯一の注目分野」になるとの見方もある。

一方で、アップルは2026年モデル全体でカメラの刷新を進めており、とくにiPhone 18 Proには初の可変絞りレンズを搭載するとされる。ただし、このレンズはiPhone Foldには採用されない見通しで、背面には広角・超広角のデュアルレンズ、前面には2つのフロントカメラが搭載されると噂されている。

これまでのリーク情報を総合すると、iPhone Foldの仕様は次のようになると考えられている。

  • デザインはブックスタイルの横折りタイプ
  • 内側に7.8インチのフレキシブルディスプレイ、外側に5.5インチのカバーディスプレイを搭載
  • 業界初となる2,400万画素の画面下インカメラを採用し、既存Android折りたたみ機(4〜8MP)を大幅に上回る画質を実現
  • 画面のシワ問題を大幅に解消し、「折り目のない」世界初のフォルダブルになる可能性
  • バッテリー容量は5400〜5800mAhとされ、iPhone史上最大
  • 生体認証はFace IDではなくTouch IDを採用
  • カメラ構成は外側デュアル48MP、内側画面下カメラ、前面ホールパンチカメラの合計4基
  • 発売時期は2026年秋で、iPhone 18 Proシリーズと同時期とされる

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