チップは不要

Uber Eatsが「ロボット配送」12月開始。まず英国から、欧米へも拡大予定

Munenori Taniguchi

Image:Uber

Uber Eatsは、英国リーズおよびシェフィールド地域を手始めとして、英国内の一部地域でロボットによる配送を12月より開始すると発表した。

使用するのは食品配送用として実績のあるStarship Technologies製のデリバリーロボットで、Uber Eatsでの開始当初は「特定の加盟店」からの配達にのみ対応する。このロボットは最長2マイル(約3.2km)の距離を通常30分以内で配送できるという。

今回の発表では、このロボット配送サービスに関する詳細はほとんど述べられず、Uber Eatsはサービス開始時に発表するとしている。とはいえ、ロボット配送の導入は限定的なものでもなく、将来的には英国内の他の地域から2026年には欧州、その翌年にはさらに米国へもロボット配送を導入していく予定だという。

なおUber Eatsの配送ロボット導入は、欧州ではこれが初となるが、他の国・地域ではこれまでにも導入の実績がある。たとえば米国では、数年前からServe Roboticsのロボットによる配送を導入しており、今年もAvrideのロボットによる配送を開始したことが伝えられていた。また日本国内でも、昨年3月には東京で、昨年11月には大阪で、Cartken製のModel Cデリバリーロボットが実証実験のために導入されている。

Starship Technologiesは、2018年から小型デリバリーロボットを製造販売しており、現在では世界270か所で約3000台が稼働中だ。米国ではパデュー大学やジョージ・メイソン大学といった大学キャンパス内で、Starshipのデリバリーロボットが導入されているとのこと。

ちなみに、ロボット配送の場合、品物を届けたロボットにチップを渡すことはできない。しかしUberアプリ内で配送してきたロボットを評価することはできる。気になるのは、評価が低調すぎるロボットが出てきたときに、どんな扱いになるのかというところ。アプリを通じてユーザーが低評価を入れたところで、ロボットが反省するとは思えないため、Uberがどんな対応をするのか気になるところだ。

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