単体のモバイルデータ通信機能はナシ

サムスンのXRスマートグラス、屋内外で色の濃さが変わるレンズ搭載か

多根清史

Image:Fit Ztudio/Shutterstock.com

サムスンは、最近発売したGalaxy XRヘッドセットに加えて、本格的なXR/ARスマートグラスも開発中だと報じられている。

オランダのサムスン情報サイトGalaxyClubによると、本製品のモデル番号は「SM-O200P」である。同社は2024年から、内蔵ディスプレイ付きスマートグラス(コード名「Haean」)を開発していると噂されていたが、プロジェクトは水面下で継続していたようだ。

この「SM-O200P」という番号は、Galaxy XRのモデル番号が「SM-I」から始まることを踏まえると興味深い。つまりサムスンが、このスマートグラスをXRヘッドセットとは別カテゴリの製品として位置づけている可能性がある。

また、このスマートグラスにはトランジションレンズが搭載されているという。屋外の直射日光下ではレンズが自動的に暗くなり、屋内では再び透明に戻る仕組みである。さらに内蔵カメラを備え、Wi-FiとBluetoothに対応する一方で、独自のモバイルデータ通信機能は持たないとされる。

昨年、このカメラに関するリークがあった。それによれば、12MPのソニー製IMX681 CMOSセンサーが採用される可能性があり、QRコード認識やジェスチャー認識にも対応すると伝えられていた。

加えて、このスマートグラスにはQualcomm AR1チップセット、補助処理を行うNXP製チップ、155mAhバッテリーが搭載されるとの情報もあった。AR1チップはMetaのRay-Banスマートグラスなどにも採用されたものである。

サムスンがGalaxy XRと同時にこのスマートグラスを発表するという噂もあったが、実際にはそうした動きはなかった。発売地域についてGalaxyClubは「米国市場向けに設計されている。他の市場向けモデルについてはまだ言及できない」と述べている。Galaxy XRが米国と韓国のみで販売されていることを考えると、スマートグラスも同様の展開になる可能性がある。

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