F1のマシン規定も2026年にリニューアルします
EA、来年のF1公式ゲーム『F1 26』発売なし。ゲーム内容をリニューアルして2027年に発売へ

Electronic Arts(エレクトロニックアーツ:EA)は、毎年発売してきたF1の公式ゲームを、来年2026年は発売しないことを明らかにした。
ゲームの『F1』シリーズは2009年以来毎年欠かさずリリースを重ねてきた。開発を手がけるCodemastersのシニアクリエイティブディレクター、Lee Mather氏は、「『F1 25』はファンの情熱とこのスポーツで高まる熱量に支えられ、偉大な成功を収めた」と述べ、「F1人気がサーキット内外で勢いを増している今こそ前を向き、将来に向けた準備を進める絶好の機会だ」「複数年にわたる計画に基づき、2026年は今年の拡張版でその興奮をさらに盛り上げ、2027年にF1(ゲーム)体験を刷新して、世界中のあらゆるレベルのプレイヤーにさらなる価値を送り届ける」とした。
現実のF1世界選手権では、2026年からマシンに関する規定が大きく変わる予定であり、新規参入のメーカー系チームやパワーユニットによって、選手権の勢力図が一変する可能性がある。
毎年、最新のマシン性能やパワーバランスをその年の『F1』ゲームに反映させてきたCodemastersだが、ゲームそのもののリニューアルだけでなく、新レギュレーションに適合するF1マシンのモデル設計、現実に即したマシン性能の分析・パラメーター化をこなし、それらすべてをゲームに盛り込む作業の量は膨大なものになるはずだ。
そう考えれば、2026年は現在の最新版である『F1 25』を継続販売しつつ最新F1マシンのデータやルール規定を有料アップデートで提供し、翌2027年にゲームシステムそのものを刷新するのは現実的かつ有効なやり方と言えるだろう。
EAといえば数週間前に、8兆円を超える評価額でサウジアラビア系ファンドに買収されたことが大きく報じられたのが記憶に新しい。だが、この買収はEAの経営路線に大きな影響を与えることはないと言われている。今回のF1公式ゲームのリリース飛ばしも買収とは関係なく、マイナス的な要因ではないと考えられる。『F1』シリーズはF1公式のeSports競技としても使用されているため、来年のアップデート、そして2027年にさらにエキサイティングな要素を加えて再登場するのを楽しみに待ちたいところだ。
- Source: Electronic Arts
- via: Planet F1
