Air 2は延期ではなく当初の計画通りとのこと
iPhone Air 2は2027年春、20周年記念モデルは秋に投入か

アップルは、第2世代iPhone Airと20周年記念iPhoneを、2027年に別々の時期に発売する予定だとBloombergが報じている。
同社の内情に詳しいMark Gurman記者はニュースレター「Power On」最新号にて、次期iPhone Airは2027年3月頃にiPhone 18や低価格モデルiPhone 18eとともに発売される見込みだと伝えている。一方、20周年記念iPhoneは2027年9月に登場し、曲面ガラススクリーンと画面下カメラを搭載する予定だという。
ここでいう曲面ガラススクリーンとは、ガラスが滑らかに湾曲し、筐体の四辺まで包み込むような構造を指す。これが画面下カメラと同時に導入されることで、完全なフルスクリーン設計が実現すると噂されており、著名リーカーも同内容を報じていた。
Gurman氏によれば、2026年後半から2027年前半にかけてのiPhoneラインナップは以下の通りである。
- 2026年秋(おそらく9月):iPhone 18、iPhone 18 Pro Max、折りたたみiPhone
- 2027年春(おそらく3月):iPhone 18、iPhone 18e、iPhone Air 2
先週、ニュースメディアThe Informationは、第2世代iPhone Airが背面カメラを2基に増やし、2027年春の発売に向けて開発が進められていると報じた。また、軽量化や大容量バッテリー化、iPhone 17 Proと同様のベイパーチャンバー冷却採用の可能性にも言及していた。
さらに同誌は、当初iPhone Air 2は2026年秋投入予定だったが、初代モデルの販売不振により延期されたとも主張していた。
これに対しGurman氏は、iPhone Airへの超広角カメラ追加は「技術的には可能」としながらも、すでに “プラトー” (カメラユニット部分)にパーツが密集している点を指摘。多くのユーザーが使わない超広角のために設計全体を見直すのは、需要が限定的なデバイスに「過剰な労力」を割くことになり「奇妙」に見えると述べている。
iPhone Air 2の主な強化点は、2nmプロセスの「A20」チップ搭載であり、最大の弱点だったバッテリー持続時間の改善が見込まれている。それ以外には大幅な刷新はないとみられる。
またGurman氏は、iPhone Air 2は当初から2027年発売予定であり、「延期ではない」と強調。アップルがiPhone Airを「iPhone 17 Air」と命名しなかったのは、発売タイミングの自由度を確保するためだという。
初代iPhone Airは販売不振との報道が続いているが、そもそもアップル内部では同機種の販売比率を「全新型iPhoneの6〜8%程度」(iPhone 16 Plusと同水準)と想定していたとされる。この目標が達成されたかは不明だが、基準自体が高くなかったため、第2世代の2027年発売計画は維持される見通しとのことだ。
