ESUを使用しないユーザーもインストールできます
サポート終了したWindows 10に「セキュリティ更新」配信開始。延長サポートに登録できないバグ修正含む

Windows 10は10月14日でサポートを終了し、以後のソフトウェアアップデートは提供されなくなった…はずだった。しかしマイクロソフトは、そのサポート終了からわずか3週間ですべてのWindows 10に向けた新しいセキュリティアップデートをリリースした。
今回の更新プログラムKB5071959には、2025年10月14日のセキュリティ更新プログラム(KB5066791)以降のセキュリティアップデートが含まれる。
しかしこのアップデートはそれだけではなく、Windows 10のセキュリティアップデート提供を2026年10月13日まで延長する、個人向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の登録手続きができないバグを修正する。
マイクロソフトは、すぐにWindows 10の使用を止めることができないユーザーに対し、有料(30ドル)またはMicrosoft Rewards 1000ポイント、あるいはMicrosoftアカウントを使用しWindowsバックアップでPC設定をOneDriveに同期することを条件に個人向けESUを提供している。
しかし、そもそもESUを使おうにもそのESU登録ツールにバグがあり、そのせいでESUに登録できない事態が生じていた。マイクロソフトは今回の更新プログラムで「Windows 10コンシューマー拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)登録プロセスで、登録ウィザードが登録中に失敗する可能性がある問題に対処します。この更新プログラムを適用すると、コンシューマー デバイスはESUウィザードを使用してESUに正常に登録できるようになります」と述べている。
なお、ESUに登録しない場合でも、今回のセキュリティ修正はインストール可能だ。サポートを終了したのにセキュリティ修正を配布するのは、作業中のユーザーの画面を占領してまでしつこく10月14日までと予告していたのとは異なる対応だが、10月15日以降に見つかった不具合を放置したままESUに登録をした場合に生じるかもしれないセキュリティ上の問題を回避するためには必要な措置だったのかもしれない。
ちなみにStatcounterによる2025年10月のWindows世界市場シェアは、Windows 11が55.18%、Windows 10は41.71%となっている。Windows 11は2021年10月5日に発売されたが、2025年6月まではWindows 10がシェア首位を維持していた。
- Source: Microsoft
