低価格モデルに有機EL搭載は無理がありそう
次期MacBook Pro、有機ELはM6 Pro/Maxのハイエンドモデル限定か

次期MacBook Proの大幅なリニューアルが2026年末から2027年初頭にかけて実施されると噂されているが、主に「M6 Pro」および「M6 Max」搭載モデルに限られるとBloombergが報じている。
アップルが2021年以来となるMacBook Proの大幅なデザイン変更をまもなく行うとの予想は、これまでにも何度も伝えられてきた。この新型モデルは、ミニLEDバックライト液晶から有機ELディスプレイ(タッチ対応)への移行、より薄型の筐体、5G対応の可能性、そしてノッチ(画面上部の切り欠き)からダイナミックアイランドへの移行などが特徴になるとみられている。
現在のMacBook Proは3モデル構成で、ベースの14インチモデルはM5チップを搭載し、上位の14インチおよび16インチモデルはM4 Pro/M4 Maxチップを搭載している。外観上の違いはほとんどないが、内部構造ではベースモデルが冷却ファン1基、上位モデルが2基という差別化がなされている。
とはいえ、ベースのM5モデルはM4 Proモデルよりも開始価格が約8万円安く(日本の場合)、動画編集などの重い処理を行わないユーザーにとってはコストパフォーマンスの高い選択肢となっている。
アップルの未発表製品に詳しいMark Gurman記者によると、M5 Pro/M5 Max搭載の新型MacBook ProおよびM5 MacBook Airは2026年上半期に登場し、M6チップを搭載した低価格14インチモデルは年末に投入される見込みだという。
ただし、ベースモデルはデザイン刷新や有機ELディスプレイには現時点で対応せず、現行デザインがもう1年間継続される可能性が高いとされる。
ベースモデルの14インチMacBook Proがハイエンドモデルと同時にデザイン変更されない可能性は、価格面から見ても合理的である。実際、アップルは2016年にMacBook ProへTouch Bar(キーボード上部に配置された横長のタッチスクリーン)を導入した際も、2019年まで13インチのベースモデルには搭載しなかった前例がある。
また、2026年前半にはM5 MacBook Airが発売され、同年中頃にはM5およびM5 Pro搭載のMac mini、さらにMac StudioのM5 MaxおよびM5 Ultraバージョンが登場するとみられている。これらを整理すると、各Macモデルの発売時期は次の通りである。
2026年上半期
- M5 ProおよびM5 Max搭載の新型MacBook Pro
- M5チップ搭載のMacBook Air登場
2026年中頃
- M5およびM5 Pro搭載のMac mini
- M5 MaxおよびM5 Ultra搭載のMac Studio
2026年後半から2027年初頭
- M6 ProおよびM6 Maxチップ搭載の新型MacBook Pro(有機ELディスプレイなどデザイン全面刷新)
- M6搭載の低価格14インチMacBook Pro(現行デザインを継続)
