11月7日からクラウドファンディング開始
Dreameから登場、ブランド初“ローラーモップ”の最上位ロボット掃除機「Aqua10 Ultra Roller」を試した

中国スマート家電ブランドのDreame(ドリーミー)から、同社の最上位ロボット掃除機「Dreame Aqua10 Ultra Roller」が登場した。11月7日12時からGREEN FUNDINGでクラウドファンディングが開始され、最大40%オフ(通常249,800円・税込)から支援できる。
今回、代理店のフォーカルポイントから実機を借り、簡単に試用してみた。先に感想をお伝えすると、機能性と最新の技術を兼ね備えた、最上位らしいハイスペックなモデルだと感じた。なお、本機はCES2026でイノベーションアワードを受賞しているという。
本機の大きな特徴が、ブランド初採用のローラーモップ「AquaRoll」を搭載している点。ここ最近、競合他社でも最上位モデルから採用の進むローラーモップだが、その流れにDreameも追従した。

本体内に浄水と汚水のタンクを備え、モップを洗いつつ水拭きできるのがローラー型の特徴。円盤状のモップを回転させる従来のように、モップが汚れを広げる心配などが軽減される。本機では掃除の際にモップが横に飛び出す機能も備え、壁際ぎりぎりまでの水拭きもできる。

掃除はおまかせの「CleanGenius」と、カスタムモードで吸引と水拭きの単体、吸引と水拭き、吸引後に水拭きなどを選べる。カスタム時の吸引力は基本4段階、モップ水量は32段階、モップ圧力は2段階。試用時はCleanGeniusだと床が乾くまで時間がかかったので、モップ水量を減らすなど環境によってカスタムするのも良さそうだ。

また、最上位モデルらしく、カメラによる物体認識に対応する。ペン、ケーブル、少し折れたレシート、スリッパを床に置いてみたところ、(たまにサイドブラシが触れるが)接触しないように回避してくれた。だが、コピー紙のように高さが無いものは厳しかった。また試用時には、重さのある20cm四方程度の箱に対して、ぶつかって位置を動かしてしまった。


小さい物体の回避は、カメラ搭載だから実現できていることだ。カメラのないミドルモデルはケーブルを避けづらく、仮に巻き込むと動作停止や故障に繋がる。掃除前に床の小物を片付る手間を許容できるかどうかが、上位モデルを選ぶ大きな分岐点になると思う。余談だが、本体の移動が速く音が静かなのは好印象だった。
全自動ステーションは、ゴミ収集からモップ洗浄・乾燥、2種類の洗浄液の補充、掃除機の充電が行える。臭いを防ぐダストバッグ乾燥、最大100℃のモップ洗浄など、最上位ならではの多機能さも備えている。そのぶん、ステーション自体は大きめだ。サイズは420W×505H×440Dmmなので、無理なく置けるか確認してから導入したい。

Aqua10 Ultra Rollerは最上位モデルらしく、多機能性と最新トレンドを押さえたスペックが持ち味だ。本稿では紹介できなかったが、最大8cmの段差を超えられるなど、Dreameの最新技術が凝縮されている。カラーが黒しか用意されていないのが惜しい点だが、高性能なロボット掃除機を求めるユーザーの有力な選択肢になりそうだ。
