AIが操作を代わりに行うエージェント機能は有料プラン限定
OpenAI、AIブラウザ「ChatGPT Atlas」発表。macOS版が先行リリース

OpenAIは本日、AI搭載ウェブブラウザ「ChatGPT Atlas」を正式に発表し、公開した。まずはmacOS向けにリリースされており、今後はWindows、iOS、Androidにも対応する予定である。すでに日本でもmacOS版アプリの入手が可能だ。
同社のサム・アルトマンCEOは、この新製品について「私が非常に興奮している新しいプロダクトだ」と述べている。
今年7月にはReutersが、OpenAIがAI搭載ウェブブラウザを準備中であり、同社のAIエージェント「Operator」を組み込む計画だと報じていた。さらに昨年には、OpenAIがブラウザ市場への参入を検討し、かつてGoogle Chromeの立ち上げに関わった2人を採用したとの報道もあった。
ChatGPT Atlasブラウザの主な特徴・機能
- 一般的なタブ管理、ブックマーク、パスワード自動入力などの機能を備えつつ、常にChatGPTがユーザーのウェブ作業を支援
- ブラウザ全体にChatGPTが統合され、どのタブでもチャット形式で質問やコマンドを送信可能
- ページ内容や開いているタブ、ログイン状況などの文脈(コンテキスト)をAIが理解し、より精度の高い回答や提案を提示
- 「ブラウザメモリー」機能により、閲覧履歴や作業履歴を記憶し、文脈に基づくパーソナライズされた回答を提供
- 「エージェントモード」ではAIがユーザーに代わってウェブ上でクリックや入力を実行し、予約・買い物・タスク管理などを自動化(Plus/Pro/Businessの有料プラン限定)
- 音声入力や自然言語コマンドに対応し、「昨日見た旅行サイトを開いて」などの操作も可能
- インターフェースはチャット中心で、従来のURLバーの代わりに、チャット欄にサイト名や質問を入力して操作
- 検索結果もチャット形式で表示され、対話を通じて段階的に情報を深掘りできる
- 複数タブの情報を統合して作業を支援するマルチタスク機能を搭載
- セキュリティ面では、AIエージェントの操作はユーザーの明示的な承認制であり、実行範囲もブラウザ内に限定
- Chromiumベースの高速レンダリングエンジンを採用
こうしたAIブラウザの投入は、いったんはChromeの売却を免れたGoogleにとって大きな脅威となる可能性もある。